フロンティア株式は新興国株式より不調?
iSharesのETFでフロンティア(FM、1583)が上場されてしばらく経ちました。
ここ数か月の原油価格の下落によってロシアがやばい、メキシコがやばい、ブラジルがやばいと新興国株が下落しているというのは昨年末に散々言われていた通り。単一国で見るとロシアが45%ぐらい昨年末で下落しておりました。
実際にBRICSの名称の名付け親である元ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ジム・オニール氏が、ブラジルとロシアはBRICSから脱落したと言っております。くしくも直近のW杯と五輪の開催地だったりするんですよね・・
しかし、思ったのです。じゃあフロンティアってどうなってんの?と。分散という意味で先進国株式との相関性も強くないというデータを見ましたので、新興国株式とも分散が取れているのではないかということで調べてみました。
ちなみに構成国の比率は以下の通りでした。
クウェート 25.35%
ナイジェリア 12.43%
アルゼンチン 11.19%
パキスタン 11.03%
ケニア 7.87%
オマーン 6.04%
モロッコ 5.95%
カザフスタン 3.99%
ベトナム 3.78%
バングラデシュ 3.53%
ルーマニア 3.34%
業種別も金融が50%占めております。意外とエネルギーは12%程度だったります。
そこでVTとVWOとFMで比較をしてみました。直近1ヵ月、3か月、半年、1年、2年の結果が以下です。





フロンティア株式は新興国株式以上にこの1年で洒落にならないくらいへこんでおります。金融の比率が高くエネルギーセクターの比率は1割強程度なんですがね。
まぁ、産油国で有名なクウェート、ナイジェリアで4割近くの影響はあるとはいえ、ここまでへこむものなのかなぁという印象を受けました。
新興国とは確かに相関性が低そうですので、分散という意味では有効だというのは、モーニングスターETFカンファレンスでも言われていた通りのようです。
ただし、仮に米国の金利政策で利上げになった場合、新興国からの資金が米国に流入する可能性はあると思うのです。
では、その時にフロンティアは?というと新興国以上に影響を受ける可能性があるのが、原油価格の下落の影響を受けていることからも言えるのではないでしょうか?
ともあれベトナムとかバングラデシュとか面白そうな国もあるんですよねぇ。しばらくは様子見ですが注目したいETFではあります。
新興国とはフロンティアということで、フロンティアと新興国の差はマイクロン化の有無のクランクランぐらい差があるということでしょう。


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