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関東在住福岡人のまったり投資日記

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投資関連本

フィリップ・アギヨン/セリーヌ・アントニン/サイモン・ブネル著「創造的破壊の力」

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「創造的破壊の力: 資本主義を改革する22世紀の国富論 」を読みました。

3人の共著ですが、それぞれロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)教授、OFCE(フランス経済研究所)、INSEE(フランス国立統計経済研究所)シニアエコノミストです。

一国の経済が持続的に経済成長していくうえで、創造的破壊がいかに大切なのかを様々なデータで示しつつ、それを実現するための税制や、セイフティネットを含めた経済政策をどの様に設計すればよいのかについて書かれた本です。

個人的には興味深いデータもよく、読んでよかったなと。

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どのようにしてイノベーションを起こすか?


一国の経済が持続的に経済成長していくうえで、創造的破壊がいかに大切なのかを様々なデータで示しつつ、それを実現するための税制や、セイフティネットを含めた経済政策をどの様に設計すればよいのか、といった点に主な焦点が置かれている本になります。

デンマークやスウェーデンのフレキシキュリティをかなり評価していました。

個人的にこの制度あればわたしは転職してたかもしれないなと思いましたが。

一番興味深かったのは、競争がイノベーションと成長に及ぼす総合的な影響をグラフに表すと、逆U字型の曲線になる点。

先頭集団の企業は競争が激化するとイノベーションに一段と力を入れるので、経済全体としてみれば、競争の強度が低い状態から高くなるにつれイノベーションにプラス効果をもたらすと言える。

一方、先頭に近い企業は競争相手を打ち負かそうとイノベーションに取り組む。すると技術の最前線が移動し、大方の企業が先頭を疾走する企業から後れをとるため、この経済全体を俯瞰したら、多くの企業が先頭から遠ざかるという点ですね。

ある意味アメリカでグロース株優勢なのはこの辺かなと。

もちろん本の中でも書かれてましたが、アメリカの場合、フランスと比較してもイノベーション向けに回される年金やベンチャー・キャピタルの手厚さの恩恵もあるんでしょうけど。

ちなみに、個人所得の最高税率が1%引き上げられると、特許出願件数とイノベーターの数が4%減少した。また、法人税の最高税率が1%引き上げられると、特許出願件数は約6%、イノベーターの数は約5%減少したので、増税派イノベーションと相性が悪いそうです。

ちなみに日本は停滞の例として出てきていて、黒船の来航後、日本は他国に占領される危機感から近代化や教育投資に注力してイノベーションを進めたが、一定程度の経済成長後は既得権益が競争を阻んでいることから、経済成長が著しく停滞している。

この点、韓国も似たような状況にあったが、アジア通貨危機後、財閥が弱体化して創造的イノベーションが開花し、成功していると書かれてました。

ただ、この点を見ると無茶苦茶少子化進んでる韓国見てると、少子化と絡めたデータも必要ではないかと思いました。

あとは、7章中所得国の罠も興味深かったです。新興国でしくじる国の傾向として、キャッチアップ型経済からの移行が遅すぎたか、既得権団体や既存団体が新規参入を阻止という例があるようです。

つづく8章も興味深く、工業化は絶対に必要かという論点も面白かったです。

工業化は制度の整備、都市化、技術知識の獲得を伝播を促すとして重視できるが、インドは農業経済から直接サービス主導型で経済成長を遂げていて定説と異なるため、他の新興国で当てはまる国も出てくるかもしれないという指摘がされてました。

もしかすると新興国の中で農業経済からサービス主導型で経済成長を遂げれれば違うかもしれません。ただし、その前提に民主主義とか法治とかも触れられてるので中々そういう国が少ないということになるのかもしれませんが。

ともあれイノベーションに関して興味深い意見の多い一冊でした。

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