バンガードETFの短期債、中期債、長期債を比較してみた
バンガードのETF50本販売開始に合わせて、債券ETFが12本発売になりました。昨日は、モーゲージ債ETF(VMBS)と超長期米国債ETF(EDV)について色々と比較してみました。
モーゲージ債ETF(VMBS)と超長期米国債ETF(EDV)
それ以外の債券ETFはカテゴリ分けすると、短期、中期、長期で分けることができます。ということで比較を行ってみることにします。
まずは短期債券の以下の4つです。
米国短期債券ETF(BSV)配当率:0.92% 2.7 銘柄数:2063 平均実行残存期間:2.8年
米国短期社債ETF(VCSH) 配当率:1.57% 2.8 銘柄数:1796 平均実行残存期間:3.0年
米国短期政府債券ETF(VGSH)配当率:0.41% 1.9 銘柄数:131 平均実行残存期間:2.0年
米国短期インフレ連動債ETF(VTIP)配当率:0.18% 銘柄数:16 平均実行残存期間:2.5年
平均実行残存時間から推測すると、3年程度の期間のものが多いようです。
それにしてもインフレ連動債銘柄数が少ないですね。
上図:BSV最大(リーマンショック期間含む)、下図:近5年なんですが、
リーマンショック級の暴落があると短期債券でも下がるという事例となりそうです。
この表ではわかりにくいので近5年で見てみましたが、短期債なだけあって横ばいが2つもあります。
短期社債は性質が違うだけあって値動きがそれなりに大きいですね。インフレ連動債は他の債券ETFと値動きは連動してますが、冴えないですね。
次に中期債券カテゴリのETF3つについて。
米国中期社債ETF(VCIT)配当率:2.87% 銘柄数:1491 平均実行残存期間:7.5年
米国中期政府債券ETF(VGIT)配当率:1.29% 銘柄数:164 平均実行残存期間:5.6年
米国トータル債券(BND)が銘柄数:7584 平均実行残存期間:7.7年ですので、このカテゴリに近いかと思われます。
BNDも含めまして比較を行いました。

BNDが一番値動きが安定しています。BND投資していたら、中期債券のETFはいらないんじゃないかという気がします。
最後に長期債。比較してみたら平均実行残存期間は、超長期債とそれ以外の長期債で差は余り見られませんでした。
米国長期債券ETF(BLV)配当率:3.45% 銘柄数:1813 平均実行残存期間:24.1年
米国長期社債ETF(VCLT)配当率:4.08% 銘柄数:1379 平均実行残存期間:23.9年
米国長期政府債券ETF(VGLT)配当率:2.28% 銘柄数:66 平均実行残存期間:24.4年
超長期米国債ETF(EDV)配当率:2.44% 銘柄数:69 平均実行残存期間:25.3年
ついでにiShareの米国債20年超(TLT)も比較対象として加えてみます。保有銘柄は27で、平均残存期間は27年、配当は2.57%。何故かバンガードの方が配当が良く、銘柄数も多いという傾向がある模様。

TLTに関してはジム・クレイマーも指標として注目すべき的なことを書いてるんですが、それより更に値動きが激しいEDVは投機的な意味では有効なのかもしれません。
BLVは長期債でリーマンショック時にマイナス12%程度の落ち込みだったようです。配当率とかを考慮するとTLTより投資対象として有望に思えてきます。まぁ、構成銘柄の詳細まで見てないのでなんとも言えませんが。
とここまで書いてきてはみ出たのがまだあるので、補足的に続く。


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