ジム・クレイマーのローリスク株式必勝講座を読んで
中々書けない状況でした。前作については昨年書きました。
全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦を読んで
今作も非常に興味深い内容でしたので、本日からこの本関連で連続して書きたいと思います。
章の構成は以下の通りです。
第1章 何が株価を動かすのか
第2章 「トップダウン」アプローチの手引き
第3章 スーパー・グロース銘柄の評価
第4章 社会と経済の7つのメガトレンド
第5章 会社分割による株主価値の創造
第6章 株主価値を高める21人の名CEO
第7章 いつ売ればいいのか
第8章 強い思い込みはケガのもと
また、8章の後に訳者の井手正介氏のROEやPER、ファンダメンタル分析についての解説もあとがきとしてあります。更に最後にジム・クレイマーが選ぶ推奨優良銘柄まで載ってます。かなり分厚い本ですが、読み応えがあります。
前作に関してはオプション取引の記載もあったのですが、今回はその記載はなし。米国株や米国の海外ETFの売買を行う人は、一読しておいた方が良い内容になっていると思います。
要約すると6つにまとめられます
以下の6つを実施して、中長期保有でじっくり儲けるための株式投資を行おうという内容でした。
- トップダウン・アプローチ
- 企業のファンダメンタル重視
- 株主価値重視の経営者かどうか
- 集中分散投資(5〜10銘柄)
- 「バイ・アンド・ホームワーク」(銘柄を購入したらそのままにするのではなく、その銘柄をフォローして適宜入れ替える)
- 自分好みのポートフォリオを作り、自分がファンド・マネージャーになる
バイ・アンド・ホームワークにしてはかなりのホームワーク量だと思いますが、自分のお金で投資していくわけですし、自分がファンド・マネージャーになるわけですから、やるべきだなと思います。
また、各省毎に詳細に分析された内容も良かったです。
2章のトップダウンアプローチに関しては、各分野の分析が書かれていますし、3章ではスーパーグロース株を評価する10個のポイント、4章の7つのメガトレンドに関しては一読の価値ありと思いました。
そしてこの本の肝は最後の8章じゃないでしょうか?
筆者は自分の番組で推奨銘柄等についてぶったぎっているようですが、これまでの失敗経験を書いて、こういう失敗をしてはいけないという警鐘を鳴らしております。
過去のこういった失敗談を書いてるこのジャンルの本は少ないですから、その面でも好感が持てました。
特に2章と4章については自分なりに調べてみたいことがありましたので、その結果とともに別記事で書こうと思います。


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