ジム・クレイマーのローリスク株式必勝講座その2 セクターETFの影響
ジム・クレイマーのローリスク株式必勝講座を読んで
ジム・クレイマーの最新作について昨日は記事にしましたが、数回に分けて気になった点を詳細に見た記事を書こうと思います。
まず気になったのは1章の何が株価を動かすのかで株価指数先物取引やセクターETFの影響力が市場に歪みをもたらす(その一方でチャンスも)と言及されております。
以前の米国市場と異なり株価指数の先物取引やセクターETFの影響を株式が受けるようになったという記述です。例としては、同業他社A,Bが業績不振で下がると、つられて業績がいいCも影響を受けることがあるということです。
第2章 「トップダウン」アプローチの手引きでは各セクターの推奨銘柄が記載されてましたので、実際にセクターETFとそれらの銘柄の値動きを見ることで、実際に関連性があるのか見てみようと思います。
エネルギーセクター
まずは昨年不調だったエネルギーセクターを見てみたいと思います。
比較対象とするのはVanguard Energy ETF (VDE)。
エネルギーセクターで名前が挙がっていたのは以下の5企業です。
キンダー・モルガン KMI 5
EOG EOG7
シュルンベルジェ SLB 3
オクシデンタル・ペトロリアム OXY6
コア・ラボラトリーズ CLB 47
横はVDE内での組入れ順位です。全銘柄含まれてました。ジム・クレイマーの本が2013年頃アメリカで発売のようですので、近1,2年の値動きを見てみましょう。
近2年

近1年

ガス・パイプラインでキンダー・モルガン、石油EOG、石油サービスシュルンベルジェを2章の鍵になる評価尺度となるベストな銘柄として上げてます。
それ以外の2社を本全体で推奨しておりますが、この3つはVDEに近2年、近1年をアウトパフォームしております。
この選択に関しては流石ジム・クレイマーと言っていいのではないでしょうか。では、視点を変えてヘルスケアはどうなのか?
ヘルスケアセクター
比較対象とするのはVanguard Health Care ETF (VHT)。
ヘルスケアセクターで名前が挙がっていたのは以下の7企業です。
横はVHT内での組入れ順位です。全銘柄含まれてました。
ジョンソン&ジョンソン JNJ 1
ギリアド GILD 4
バイオジェン・アイデック BIIB 10
リジェネロン REGN 22
セルジーン CELG 9
ベクトンディッキンソン BDX 28
CRバード BCR 45
近1,2年の値動きを見てみましょう。
近2年

近1年

こちらは近2年で7銘柄中4銘柄VHTをアウトパフォームしてます。流石に一発当てるとでかいセクターなだけに、無茶苦茶上がっている企業も散見されます。その分特許切れのリスクもありますけど。
しかし、ジョンソン&ジョンソンは直近では冴えないですね。特に下がっているわけではないのですが。ただ、安定感はあると言えそうです。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- そろそろNISA戦略を考え始めますかねその2
- そろそろNISA戦略を考え始めますかね 債券ETF組入れ効果の確認
- ジム・クレイマーのローリスク株式必勝講座その2 セクターETFの影響
- SBI証券が外国株式における特定口座対応を年内に開始へ
- なんか忘れ去られつつあるロシアとギリシャのETF