常識力で勝つ超正統派株式投資法を読んで
株式投資の技術や考え方についての本なんですが、心理面についても大きくフォーカスした本です。投資手法としては、大底近辺に到達した株を中期保有し売るというもの。
著者はバブルもリーマンショックも直前に売り抜けており、それをどうやって実践したか、その理由と経緯について書かれており非常に参考になります。
なぜ株式に投資を行うのかというと、「自由」の選択肢を広げ、人生の可能性を広げるためというのに非常に共感が持てます。ただし、ビジネスパーソンのポートフォリオ(資産の構成)は本業が中心に据えられてなければならないとも書いています。
まず、成功した投資家を見て学んだことでいいことが書いてあったので抜粋すると、
- お金がたまったら自律して生きる
- 自己を律することの価値
- 聡明な投資家は本業を大事にする。
自律することの大切さを強調して説いてます。要するに倹約が必要という風に思えました。本田静六氏もそうですが、倹約の大切さを説く、成功者の人が多いように思われます。
以下の点が特に惹かれました。
- 嫉妬は正義の仮面をつけて現れるから俗論に惑わされるな。
- つまらないときも市場から目を離してはいけない。
- お金は不幸の素にもなるとは間違った考え方である。
- お金はより以上のお金を得るためのものと心得るべし。
- 株式投資の儲けとは不安に対する報酬である。
特に下2つを強調したいですね。
お金が自分に入ってくる流れを構築することの大切だと思うんですよね。
マクロミルでもいいので増やすという精神で、入ってきたお金を自分の趣味に使うもよし、家の周りを新しいものに買い替えたり、営業の人ならスーツや靴を新調してビジネスにつなげる等、手に入れたお金を貫流して更にお金を得るために使うことは非難されるべきことではないと思います。
また、株式の報酬はリスクや値下がりするんじゃないかという不安に対する報酬と思います。リスクを取った人間に対してはそれなりの対価が支払われてしかるべきです。
万馬券を買わない人間は万馬券を取る権利がありませんし、宝くじを買わない人間に高額賞金の1等が当たる権利はありません。
リスクを取るということはそういうことだと個人的には理解しておりますので、なるべくリスクを下げつつリスクをとることを心がけたいと思います。


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