iSharesのJDRの一部、ファンド籍がアイルランドであったことを今更知る
たまたまiSharesのETFで調べ物をしていたのですが、ふと気付いたことがあります。
vanguardからの手紙
ここでちらっとふれたiSharesのJDR形式の債券ETF。
- iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxxドル建てLHYC)(1361)
- iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア)(1362)
- iシェアーズ 米国債ETF(バークレイズ米10年国債)(1363)
新興国債券のETFなんかはモーニングスターのETFカンファレンスでも推奨されていました。
モーニングスターカンファレンスで名前が上がってたETF
この3つのETFってJDRですが、地味にアイルランド籍なんですね。これまでのi-sharesの株式のETFは同じJDR形式でもアメリカ籍でしたので、制度の関係上なのか配当金のアメリカでの課税が30%。
通常の海外ETFは10%程度ですから、大きな差がありました。その上に国内上場のETFなので1日の取引金額も余りありません。
その点、この3つのETFはアイルランド籍。
ルクセンブルグ籍のETFは現地の配当金課税がないという噂がありましたので、もしかしてアイルランド籍の現地の配当金課税も・・と思い調べてみました。
どうやら本当にJDR形式ながら現地の課税がないようです。新興国債券なんかは他の資産カテゴリとは相関性が低そうなので有用そうです。
ただし、1日の取引金額が低いことと、純資産総額がまだ小さいことは注意が必要だと思います。
更に気になるのはアメリカ籍にしろ、アイルランド籍にしろJDR形式のこのETF、ドル円の値動きと相関性が強いのではないか?という点です。これは実際に見てみないとわからないので、調べてみました。
ドル円と3つのETFの値動きを見てみると・・
上から6カ月と3カ月の値動きです。


ちょっと1361のハイイルード債はドル円に値動きがあるように思えます。以外と米国債10年はドル円に相関性が低いですね。
この値動きならば純資産総額がもう少し伸びれば投資対象としてもいいかもと思えます。まぁ、信託報酬は若干かかりますが、米国現地課税10%も回避できますから、NISAで購入すると配当課税なしも実現できそうですし。
ともあれ、iSharesのJDRが新たに出るときはどこの国の籍かちゃんと確認しようと思います。


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