米国利上げ時の株価などへの影響はどの程度か?
ギリシャや中国にきな臭さを感じる状況ではありますが、インデックスファンドやETFで先進国株式に投資している人にとっては、先進国株式の半分近くを占めている米国の経済状況は一番影響を受けますし、日本や欧州も基本的にはアメリカ経済の調子の影響を受けると言っていいでしょう。
その米国経済の今後に影響を与えそうな案件として、米国の利上げが挙げられると思います。ちょうどマネックス証券で記事を見つけました。
米国利上げでどうなる株価?
1994年、1999年、2004年の事例が挙げられております。いずれも利上げ後に株価は下落しているのですが、その後上昇に転じているのがわかります。
だいたい半年後には上昇に転じているようですね。そして2ケースで末尾7年の直前となっております。今回もこのパターンと考えると2017年頃何かが起こるのかもしれません。
さて、この事例でもっとも直近が2004年ということですので、この期間の債券ETFとかの値動きを調べてみようと思いました。iSharesのETFは3つほど見つけれましたので、S&Pと比較してみようと思います。
- iシェアーズコア 米国総合債券市場 ETF(AGG)
- iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(LQD)
- iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF(TLT)
この3つのETFをマネックス証券のHPにあった2004年から2006年近辺で抽出して、S&P500と比較をしてみました。

これを見ますと債券のETFはいずれも利上げ実施後に下がってますが、すぐ価格が上がっていることがわかります。
2005年10月に2度目の利上げがあって、株式が上がって債券ETFは下がっていっておりますが、その後は反転しております。TLTが下がっている2006前半の時期に仕込んでおくと、2007年以降のリーマンショック時に下落幅を緩和できていたんでしょう。
ともあれまだ米国株は上昇の余地があるとも過去の歴史を見ると思えてきますが、ギリシャ関連や中国の動向次第ではそのまま上がらないケースも想定されます。一先ずはいつ利上げ開始になるか、ニュース等で動向を確認する程度はしておいて損はないかなと思います。


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