ピーターリンチの株の法則を読んで
投資を行う上でいろんな知識を吸収するということで、最近は有名な投資家の本を読むことが多いです。
さて、今回記事にするのはマゼランファンドの運用者として、運用資産を777倍に増やしたという、ピーターリンチの1994年に発売になった本の翻訳版です。
また、投資を行う過程が書かれておりまして、多大な時間をかけての分析や実際に企業を訪問したり、企業のトップに会ったりとファンドマネージャーだから決断できたということもあります。
この本全体でとにかく作者の話の展開の仕方は上手いと思いましたし、こういう経緯で株を買ったというのが納得できるので読みやすかったです。また、作者は投資に関してかなり熱意を持ってると思いました。
90秒で説明できない会社には手を出すな、株式市場の下落は必ずやってくる、株を売るのは企業のファンダメンタルズが悪化した時と、割と基本的ながら中々理解されないことが基本になるのだなぁと思いました。
2章の中1の授業でポートフォリオを組んで仮想投資する際の、ルールとして書かれてあったもの。これは参考になると思いますね。
個人的にメモ代わりになってしまいますが、個人的にいいなと思った法則や黄金律の要約を以下に抜粋してみます。
- クレヨンで描けないアイデアに投資するな。
- 長期国債の利回りがS&P500の配当利回りを6%以上上回ったら株を売って債券を買うべし。
- 追悼ラッパがなっている間は様子を見よ。
- 体験に勝る調査はない。
法則で挙げられているものとしては債券より株式というものもありますが、2番目の項目は割と参考になります。
ただし、6%以上というのはもっと下げていいと思いますが。黄金律が20個以上上げられてましたが、共感できるのは以下ですね。
- 大穴は十中八九負ける
- 短期的には企業の事業の成功と株価の成功に相関関係が見られないことがあるが、長期的には100%相関する。
- 自分がどんな株を持っていて、何故持っているかをちゃんと把握する。
- 魅力的だと思える銘柄が見つからない時は、見つからないまで待つ。
- 株で利益を得られるだけの知力は誰にでもあるが、問題は胆力だ。
- 投資のために10社研究すれば、意外にいい企業が1社見つかる。
- 優れた企業の株を買う時は、時間が味方になってくれる。
基本的には長期投資、自分の状況把握、我慢することが主な意見かなと思いました。
株式の5~10銘柄に絞った投資を推奨ですが、株を買うために下調べが面倒で時間がないという人は、分散投資で成長株、割安株、小型株のように運用スタイルが異なる株式投信を組み合わせて投資することを推奨していて、考えにも柔軟性があって、777倍に運用資産を増やした理由はこういうところにもあるんじゃないかと思いました。


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