モメンタムを考慮したETFがあるか探してみた
レラティブストレングス投資や移動平均法については記事にしておりますが、モメンタム効果は小型株バリューとともに有効なアノマリーがあると言われております。
そんな中以下の本を読んでおります。
並行して伝説的なバーゲンハンターのテンプルトン卿の本を読んでおります。個人的にはどちらの意見もすばらしいもので、上手く両方を活かせればいいなと思っております(まぁ、それが難しいんですが)
さて、アントナッチの本の感想や本の中で書かれておりました、「グローバル・エクィティ・モメンタム」に関しては後日記事にしようと思ってますが、本を読んでいてかなりモメンタムに関する論文は出ているんですね。ならばモメンタム関連のETFがあるのではないかと思い探したところ見つけました。
- SPDR S&P1500モメンタムティルトETF(MMTM)
- iShares MSCI USA Momentum Factor ETF(MTUM)
このうちiSharesのMTUMは「手数料・費用控除前のモメンタムが比較的高水準の米国中大型株の指数に連動する投資成果を目指す」運用方針だそうです。
iShares MSCI USA Momentum Factor ETF
銘柄数124で、Expense Ratio 0.15%で割と売買するはずなのに安いですね。では、他の小型株やバリュー株と比較してパフォーマンスがどうなのか確認してみました。
また購入可能になって2年程度ですが、期間最大、2年、1年で他のETFと比較してみました。
期間最大

期間2年

期間1年

いずれもMTUMが一番パフォーマンスがいいんですね。リーマンショック時どうったのかみたいところですが。
このETFの上位銘柄は何かと見てみると、amazon、ディズニー、CVS、アップル、ホームデポ、スターバックス、ナイキあたりですね。
セクターは生活必需品やヘルスケアに偏重しております。中国株下落の影響で余り調子がよくない会社が多い中、この2つのセクターは比較的好調ですからこういうセクターの比率になるんでしょうね。
とはいえ、これを見ますとモメンタム効果の有効性は米国株に関しては証明できるといっていいような気がします。興味深い結果がでましたので、モメンタムウォーカーの本の内容についても今月中に検証して見ようと思います。
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