ウォール街のモメンタムウォーカーを読んで
投資の中心は毎月のインデックスファンドの積立と半年に一度のボーナスでのNISA口座使用に伴う海外ETFの購入です。
これで投資方針は固まっておりますが、どうしても大きな調整が発生した場合は、債券の比率が半分を占めているとはいえ資産は減るでしょうね。
理想をいうと下落時に横ばいで資産を維持し、好調相場の波に乗って資産を増やすのが理想ではあります。その手法的にキーとなるのは、相場の転換点を知ることだと思うのです。そういう意味で各資産のETFに対し移動平均法で毎月確認したり、レラティブ・ストレングス投資の検証とかをやりました。
しかし、投資に対してはバイ&ホームワークということで、書籍を読んで学習を続けています。今回読んだ本はこれです。
モメンタムに関してはETFで有効なのが確認できていますが
モメンタムETFの記事:モメンタムを考慮したETFがあるか探してみた
この本の中では膨大なデータを分析した結果、「モメンタム」は投資で有効であることということを説明しています。基本的には以下の投資手法を検討して実証しています。
投資でモメンタム効果を考えるメリットとは?
- 感情や行動をとってしまわないように意思決定のプロセスから感情と行動バイアスを取り除いて、他人のバイアスを利用して大きなリターンを上げる。
- 資産価値が減少し始めた時に、投資リスクをコントロールする。
- 複数資産の切り替え変え数を最低限に抑えながら、リスクを低減し、大きな利益を受ける。
なかなかやることは難しいのですが、規律に従って投資戦略を導入することで、感情に左右されないことの重要性を説いてますし、コストの重要性も書いてありますので、インデックス投資家の積立投資に通じるものもありそうです。
また、モメンタム研究の歴史を述べた後に、緊急時の債券の選択や、スマートベータ、バリュー、サイズの価値を検証した後、モメンタムが有効であるという結論への導き方は、引用文が多いこともあって論文を読んでいるようでした。
この本で説明されているグローバル・エクイティ・モメンタム投資ですが、簡単に説明すると相対モメンタム(レラティブストレングス)と将来の超過リターンと過去の超過リターンの間の自己相関から求める絶対モメンタムを組み合わせたものです。
割と売買の回数も抑えられているようで、税金と利益は全投資で、手数料等は抜きにしたこの本のデータだとS&P500を大きく上回っている上に、2008年とかでも一ケタのマイナスで済んでいます。投資する資産も3資産とかなり単純化且つ規格化されたもので、よく思いついたなと思います。
まぁ、あくまでも指数から計算したものなので、じゃあ実際にどうよということで今月中にETFを使って検証して見ようと思っております。ただ、Tビル(米国短期債)を使わないといけないので、値を拾えるサイトや代替手段を現状探している状況です・・
この本に関しては確かに5000円と高かったんですが、有意義なデータの調査量としてはそれくらいの価値のあるものなのかもしれません。
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