サッカーと株式 ウクライナに絡むあの会社
ウクライナ情勢がまた動こうとしています。
といっても、オバマは腰が引けているので、
コソボ紛争のようにNATOと組んで武力介入ができませんし、
やらないと宣言してしまいました。
やるのは欧米による経済制裁のようです。
しかし、ロシア(旧ソ連)と隣接して歴史的経歴から
仲の悪いポーランドやチェコは軍事介入に賛成ですが、
天然ガスを輸入しているドイツやフランスは、
ロシアが天然ガスをストップすると相当打撃を受けます。
そのため消極的なようです。
その天然ガスで欧州やウクライナへの影響力を持つ企業があります。
「ガスプロム」
この企業が今回のクリミアロシア編入で、どのような影響を受けたかまとめてみます。
ウクライナとのガス供給交渉の過程で、倍以上の値上げを要求して、
ウクライナとロシアの対立の引き金を引きます。
そして、ウクライナへのガス供給を停止。
これが影響して欧州側のガス価格にも影響を与えた経歴がります。
ちなみにグリーンピースからガスの採掘に関して
活動家から抗議を受けているようです。
さて、株価の推移を見てみましょう。
![genchart[3]](https://blog-imgs-70.fc2.com/g/a/r/garboflash/201403211845371a9s.png)
今回の件で暴落が起こっているかと思いましたが、
さほどは下落していないようです。
リーマンショックの暴落はすごいですね。
その時の高値を回復せずジリジリ下がっているように見えます。
2011年に回復傾向から下落に転じたのは、ギリシャの影響なんですかね?
ロシア全体の景気が悪くなるとこれからさらに下がりそうな気がします。
でも、天然ガスの需要を考えると、
底値を拾うチャンスもあるといえるかもしれません。
では、なぜこの企業とサッカーが?と思われますが、
UEFAチャンピオンズリーグの公式スポンサーに昨シーズンからなっていて、
お友達のアブラモビッチの影響かプレミアリーグのチェルシー、
そして、ドイツの内田のいるシャルケのユニフォームスポンサーです。
ゼニト・サンクトペテルブルグというチームもスポンサーで
ブラジル代表のフッキを60億で獲得したり、
チェルシーとトットナムを連続で解任された、
ヒラス・ボアスの年俸は2年契約で最低でも年俸850万ユーロ(約12億円)
金は持ってるんですねぇ。
これだけイギリスやドイツに食い込んでいるわけですから、
今回の騒動が回復基調の欧州経済にも影を落としそうなのは間違いないでしょう。
で、実は日本の企業も影響を受けそうです。
別に北方領土が関係しているわけではない。
ガスプロム社はノルド・ストリームというバルト海底を経由して
ロシア・ドイツ間で天然ガスのパイプラインをつなぐ計画を進めています。
ドイツでは脱原発を進めるあまり、
ロシア依存になるのはまずいのではないか?と指摘する人もいたようですが。
そして2010年に着工していますが、
なんとパイプラインの2系列目に使用する鋼管は日本の住友金属に発注するされているようです。
他にも開発を進めるため日本企業はありました。
今回の騒動でそれが頓挫すると、日本のエネルギー政策も影響を受けるだけに、
今後のロシアとの外交は非常に重要になっていくのではないでしょうか?


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