バビロンの大富豪を読んで
バビロンというと私と近い年齢では、ボボボーボ・ボーボボを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、世界史を高校の時に選択していた人の場合は、バビロン捕囚とかの方が有名かもしれません。
今回読んだ本は所謂古代都市バビロンでの富の基本原則をストーリーだててまとめたものです。
実に1920年代に発行された本で、90年以上前に書かれたものとなるのですが、現代のビジネスや資産運用にもつながることが書かれております。
第一の知恵:財布を太らせることから始めよう
第二の知恵:自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
第三の知恵:貯めた資金は寝かさずに増やすべし
第四の知恵:損失という災難から貴重な財産を死守すべき
第五の知恵:自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
第六の知恵:将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし
第七の知恵:明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし
基本的には収入の1割を使わずに生活をすることを心がけて、1割分の使わなかった分を強制的に貯蓄し、やがて投資してお金を増やすということを、説いている内容になっています。
本多静六が収入の4分の1、福澤桃介が20%でしたが、10%のこちらはかなり現実的な感じになっています。借金を返す話もありましたが、収入の一部を借金の返済にあてつつも、収入の1割を強制的に貯蓄するというのは現代のローンを組んだ過程にも当てはまると思います。
個人的には書いてある内容については、となりの億万長者に通じる本じゃないかと思いましたね。90年前の本ですけど。
バビロン捕囚で有名なバビロンですが、バビロン捕囚はユダ王国のユダヤ人たちがバビロンを初めとしたバビロニア地方へ捕虜として連行され移住させられた事件です。お金に関する考え方に関しては現在のユダヤ人に通ずるものがあるのではないかとも思いました。実際移住したユダヤ人の一定数はバビロニアに残留したそうですし。
ともあれ大事なことは収入の身の丈にあった生活をすること。そして、その中から無理をしない範囲で収入の一部を強制的に貯蓄して資産を築く種とすること。これは年を取るまで必ず続けたいとこの本を読んで一層強く思いました。


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