大地震と株式投資を読んで
書こうとした記事の情報がうまく昨日までにそろわないため珍しく週2で読書感想です。
ちょうど図書館で借りれるようになっているのに気づいて、数か月かかりましたが以下の本を借りれました。
第1章のイベントXの発生と株式市場の反応は阪神大震災や東日本大震災、9.11のテロの後の株式市場の発生後1週間の様子を丁寧に解説していて良かったと思います。
発生のタイミングによって当時よりも株式市場がパニックで下がることがあり得るという認識を持てますし。
また、トヨタやスズキといった東海沖で地震が発生した場合、あるいは富士山で噴火があった場合に、富士山の近くに工場が集中している会社のリスクを指摘しているのはごもっともと思いました。日本式の生産って日本に合ってんじゃないかと、フォルクスワーゲンがやらかしたのを見て思えたりしますが・・
要するに企業によってはそういった地政学的リスクを抱えているので、投資をやるなら海外含めて分散してやりましょうという風に受け取りました。そして、大災害のリスクが自分の住んでいる地域の近くで起こりうるかは、想像しておいた方がよいかと思いました。
ただねぇ、この本読んでて思ったことがあります。
著者は日経の記者から客員教授を経た経歴ですが、地震専門家ではないと本にも書いてありますので、ちょっと偏った意見のみを抽出してしまっているのではないかなと。
実際に阪神大震災を経験しているのがあるのでしょうが、この意見に囚われていると投資に悪影響を及ぼす可能性もあるのではないかと思いました。
また、地震と津波、地震と原発という風な絡みは予測されておりますが、それを言っちゃうと中国の原発が事故って黄砂同様風に乗って日本へ・・というパターンも予測しないといけなくなっちゃうような気がしました。天津の事故とかを見てますと、ちゃんとした情報が隠ぺいされてる可能性もありそうですし。
退職金を東日本大震災の前に東電に投資していたとか、そういった著者と年齢の近い方には、こういったリスクがあるので、退職金で投資をするにしろ分散しないといけないということを、伝える意味ではいい本なのかもしれません。


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