パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1について調べてみた
週刊東洋経済のETF特集で達人が上げていたポートフォリオとは?
先週、東洋経済のETF特集で達人が上げていたETFを使用したポートフォリオについて、4名中3名分の例について書きました。
ちなみに残りの1名のポートフォリオってどんなのだったかというと、国内セクターETF4つを使って投資でした。さすがに投資対象のETFもよくわからなかったので割愛しましたが・・
さて、このポートフォリオ例の中達人の2人が組み込んでいたETFがありました。パワーシェアーズQQQです。このETFですが、米国のナスダック市場の時価総額上位100社をピックアップした「ナスダック100指数」に連動しています。
ナスダックといっても時価総額上位ということで巨大企業になっていますし、米国でも6番目に大きなETFになっているそうです。セクター別の構成比率を見ますと、モーニングスターのカテゴリわけでは、ハイテク53.54%、ヘルスケア14.79%、消費(景気循環)14.24%が上位になっています。金融やエネルギーに関しては比率0%です。
構成上位の企業はマイクロソフト、アップル、google、amazonという感じですが、アムジェンとかギリアドも入っています。グロース株を集めたような感じになっていますね。
信託報酬も0.2%と低めですので、パフォーマンスが他と比較してよければ投資対象になりうるのではないかと考え、値動きを調べてみました。比較対象は以下の通りです。
- パワーシェアーズQQQ
- S&P500
- バンガード・米国グロースETF(VUG)
- バンガード・米国スモールキャップ・グロース(VBK)
上から近1年、5年、10年で比較してみました。



S&Pが赤なのですがグロース株関連の3つのETFはいずれもS&Pよりパフォーマンスがいいんですよね。さらにvangaurdのグロース株、小型グロース株を上回ってます。
分配金利回りを比較してみましたが、QQQ1.14、VBK0.98%、VUG1.31%でグロース株は利回りが低いというのも特徴と言えそうです。こうしてみると信託報酬もほぼ差がないのでQQQはかなり面白いのではないかと思いました。
ただし、VBKは730社程度、VUG363社程度に投資をしておりますので、分散の意味ではアップルやgoogleやマイクロソフトに何かあるとQQQは影響大の可能性があることは考慮する必要があるかもしれません。
個人的に今後5年や10年単位で見ると、組入れ上位のgoogleやamazonってまだ伸びる余地があると思うんですよね。そういうときにこのQQQを使うのはありなんじゃないかと今回ちょっと調べて思いました。


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