小型株+高配当株の効果はあるかWisdom TreeのETFを調べてみた
最近小型株関連をちょくちょくと調べております。
米国の大型株(MGC)、中型株(VO)、小型株(VB)を比較してみた
中型株のバリュー効果、グロース効果があるかVOEとVOTを使って調べてみた
色々と調べているうちにWinsdom Treeで小型株+高配当+米国外という組み合わせなど、かなりディープなカテゴリのETFがあります。
ただし信託報酬はvanguardとかのETFよりも3倍程度の高さですが・・
ということで以下のETFがどういう値動きをするのか調べてみました。
「Wisdom Tree International Small Cap Dividend Fund(DLS)」
インターナショナルとありますが、米国とカナダを除いて、小型株で高配当な株式に投資するETFです。信託報酬は0.58%と高めです。
ポートフォリオを見てみますと・・
1. Japan 26.77%
2. United Kingdom 16.95%
3. Australia 10.82%
4. Sweden 5.94%
5. Germany 4.52%
同じ米国外の小型株のVSSも同じように日本とイギリスの比率は高いのですが、DLSは中国や韓国の比率が低いのがVSSとの違いのように思われます。
日本企業の比率が高いようですが、比率としては1社あたり0.2%とかですね。含まれている企業に関しては後日記事にするとして、以下のETFとDLSを比較してみました。
- Wisdom Tree International Small Cap Dividend Fund(DLS)
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
- バンガード・スモールキャップETF(VB)
- バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(VSS)
これらのETFとS&P500を比較してみました。
近1年

S&Pに一番近い成績を残しているのがDLSですね。同じ米国外小型株のVSSと比較しても成績は良好です。
では期間を広げるとどうなるのでしょうか?
近2年

期間を広げますとVTやVB(米国小型株)の方が好調になります。2年単位で見るとS&P500の成績が際立っています。
米国外小型株とDLSはほぼ差のないパフォーマンスになっております。期間を比較ができる最大(約6年)にするとどうなるでしょうか?
期間最大約6年

米国小型株とS&P500の好調さが際立っておりますが、それ以外はやや接近。
DLSはVSSやVTには勝っているため、米国外小型高配当株の効果はあるといえそうですし、米国外小型株VSSや全世界株式VTとの信託報酬の差は埋めれています。
こうしてみるとWisdomTreeのディープなETFも特定のジャンルで効果がありそうな事例もありそうです。
日本に進出するという話もありましたがその後の続報を聞きませんね。色々とETFを日本でも販売開始してもらえると、日本での知名度も上がっていくと思うんですがねぇ。


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