馬券裁判を読んで
一時話題になっておりました馬券裁判の件。いつの間にか当事者が本を出しておりまして、どんな感じで競馬をやっていたのか?というのが競馬ファンのはしくれとして気になりましたので読みました。
裁判に関してはマルサがやってきてから裁判までがたんたんと時系列で書かれてあって、そこまで詳細に書かれているというわけではありません。
また、競馬予想のファクターとして回収率を重視しておりますので、1レース入魂で予想している人には合わないものかもしれません。
ただなぜ競馬で1億で稼げたのかは、徹底した分析と感情の持ち方等を含めてこの本を読めば、著者がこれだけ稼げるのは何となくわかる気がします。
しかし、この本を読んでいて思いました。お金を稼ぐ手段として競馬をやっているとはいえ、投資の手法に近いものが結構あるなと思いました。
卍氏の競馬と投資手法で似ていること
- 分析することをおこたらない
⇒ジム・クレイマーのバイ&ホームワークに通じます。 - ファクターの数は出来る限り多く
⇒個別株なんかはファクター(PERやPBR等の指標)の数を多くしてやる手法に通じるかなと思いました。 - 資金残高等、状況に応じて投資金額を変動させている
⇒バリュー平均法的な感じの印象でした。 - 観察をして、仮説を立て、実験をして、考察する
⇒過去の値動きからポートフォリオを仮練成して、過去の値動きを分析してポートフォリオを決定していく流れに当てはめれると思います。 - スランプに耐える
⇒そのまんま下落相場に耐えるに置き換えることができます。
割と投資に通用する部分もあるかと思いました。ただし、1日の勝ち負けの最大がそれぞれプラスとマイナスで2千数百万ですので、とても真似できるものではないと思いました。
基本的に感情のバイアスを抜いて機械的に買う仕組みまで構築しているので、負けても何とも思わないんでしょうね。
おかしかったら予想のデータ等を修正して対応しているみたいですし。ある意味積立投資で、半年か年一回リバランスに通じるものがあるかもしれません。
個人の意見としては馬券を買う上で今まで儲けさせてくれた馬は、もう一度来ることが結構あるため買うことが多いのですが、この人はそういうファクターを一切無視して買ってるんだろうなぁと思いますね。
競馬でおかしくなるために競馬で稼いだお金で競馬をやるというのは理想だとお思います。
先月から今月にかけてG1戦線で好調の波が来ている私は、有馬記念分までの掛け金の上限を超えたので、その超えた分をコンタクト代や歯医者の検診代につかっている状況です・・


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