上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)組入れ上位企業を見てみた
iシェアーズが国内初の最小分散ETFなど日本株を投資対象とするETF4銘柄を東証に同時上場予定
iシェアーズが既存のETFより信託報酬が安い最小分散ETFや高配当利回り ETFを販売開始しましたが、日興アセットマネジメント株式会社が12/1付けで“高配当”で“価格変動性が低い”スマートベータ型日本株ETFを販売開始しました。
その名も「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)」
iシェアーズのETFを組み合わせた形のようなETFが現れました。これは中々面白いETFだと思います。信託報酬はiシェアーズの2倍程度の0.35%ですが、投資してみる価値はあるのではないかと考えます。
No38新ETFの開発ふたたび
このページを見る限り対象となる指数のパフォーマンスは、TOPIXや他の高配当、MSCIのインデックスよりも良好のようです。
ではどういう基準で銘柄を選んでいるのかというと以下の通りです。
- GICSの業種分類の銀行、その他金融、保険、リートをユニバースから除外
- 一カ月の値付率が85%未満の銘柄を除外
- 一カ月の売買代金の上位400銘柄を選定
- 配当利回りの高い上位150銘柄を選定
- 最小分散になるように最適化を行なう手法で、同150銘柄の最適化を行なう
参考にしているのはiシェアーズのETFの指数のようで、120から130社程度に絞っているようです。では、そのフィルターをかけて絞った会社ってどんな会社?と思えてきます。そこで資料を探してみました。
いざ、ポートフォリオを調べてみると・・
FUND DATA
ページは見つかったのですがデータを見ようとするとパスワード聞かれますね。まだ準備ができていないということでしょうか?
仕方がないので8月時点でのデータを基に検証してみます。四半期毎(2、5、8、11月)に見直しが行われるそうなので、11月に入れ替わっている可能性がありますが、8月時点での組入れ上位6社は以下の通りです。
- 旭化成
- エーザイ
- 野村総合研究所
- みらかホールディングス
- 伊藤忠テクノソリューションズ
- 北陸電力
近1年でTOPIXと比較してみました。


TOPIXと比較してみてボラティリティが下に低いのは旭化成ですけど、これは例の問題がらみで直近不調なだけだと思います。今後新しい情報が開示されたときにもう一度確認してみますかね。
ちなみに短期ですがTOPIXと1477(i-sharesの最小分散)と比較してみると・・

販売開始になったせいか1399だけおかしな方向に動いていますね。3カ月ぐらい経ったらまた見てみたいともいます。1477はTOPIXに対してボラティリティを抑えられているようですがどうなりますかねぇ。


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