投資賢者の心理学を読んで
以前から気になっていた本について書きたいと思います。
この本は著者の大江英樹氏が日経電子版で連載していた同名の人気コラムがもととなった本です。投資家全般に共通する「心のクセ」を、行動経済学の観点から解説しています。実際の日本の証券市場や金融商品を例にして、投資家はどうすればいいのかという解決策まで書かれています。
面白かったり興味を持った項目は以下の通りです。
- 定期預金ではインフレに対応できないという勘違い
- 長期投資=低リスクの勘違い
- 投資の利益は不労所得という勘違い
- ドル=コスト平均法を疑え
- ナンピン買いの勘違い-単なる気休めでリスクが増大
- “株は5月に売れ!”は本当か?
- 自分の買値にこだわる残念な心理
- 年末にやってみる投資戦略
- リスクを高めずにリターンを高める方法
そしてこれらの項目の最後に終章にどうすればいいかが書かれています。
(1)心の命ずるままにならない仕組みをつくる
(2)ルールを決める
(3)体験する
(4)見た目に惑わされない
(5)他人を気にしない
(1)や(2)は色んな書籍で書かれていることもありますが、
個人的には(3)や(5)も重要かと。
何事もやらないと実態が見えないのはどんなことにも通じるかと。
投資をやってみることで経済ニュースをよく見るようになりますし、世の中の流れとか今まで気にしなかったことが見えてきて非常に有意義だと思うのです。懇親会等で経済の話をしていると話にかぶせたり話を膨らませたりすることができますし。
それと(5)。これは投資をする上で何もやっていない人間との差は大きくなります。
そういうときに嫉妬したり、楽して儲けてるという意見が出ますが、リスクを取っている上に、投資したお金が世の中で回るわけですから、気にしないで投資をし続けるメンタルは重要だと思います。
最近行動経済学って面白いなと考えていて、著者の別の書籍も出ているようですので、今度はそちらの新刊も読んでみようと思います。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事