「儲かる会社」の財務諸表を読んで
財務諸表系の本は他にも1冊くらい読んだことがあるのですが、個人的には内容を理解するのに苦労しましたので、中々手を出せないジャンルではあります。
そんな中他のサイトで山根節氏の本が勧められていましたので、思い切って購入し読んでみました。
どんな業種を分析しているかと言いますと、エレクトロニクス・IT業界や自動車、小売業界、製薬業界、住宅インフラの5業種です。
最新技術の業界と基幹産業が中心に書かれているなという印象で、計50社近い企業のバランスシートと損益計画書が載っています。一度でつかめるものではありませんが、この本は読んで本当によかったです。3カ月か半年明けてまた読もうと思います。
後、自動車業界に関しても各社の特徴及びタカタのエアバックの問題にも言及していて現状が良く理解しやすかったです。東芝の問題は取り上げられてましたが、流石にフォルクスワーゲンは問題発生の前で、トヨタと対比する形になっていましたが。
そして、今後の日本の産業の目指すべきものとして、最後の住宅・インフラ業界のとこで書かれてあった、「複雑なハード」「手間のかかるサービス」「チームワーク」というのはいいなと思いました。
結果的に電器産業がコモディティ化してしまった以上、この3点が重要になるのではないかと思うのです。
本でも書かれてましたが、スマート端末×スマートハウス×スマートシティ×スマートインフラの戦いになる際に、これらの各項目に対してエコノミー且つエコロジーになれば日本の競争力は上がるのではないかと思いました。
特に上で上げたスマートの4つは色んな業種が各項目に入れると思うのです。TPP等が始まる状況下で、国際競争に勝つには、いかに連携してサービスを作っていくのかが重用じゃないかと考えます。
東日本大震災で工場がストップしたことで、アメリカやドイツの企業も日本の部品や製品が入らず困ったとか。あの事象を見ますとまだまだ工業面では日本は世界に対して大きな力を持っていると言えます。
その間にいかに次世代のサービスをいかにして構築していくか?
国を上げて取り組んでいくことが必要だと思いますし、企業間の連携をより一層強めていく時代が来つつあるのではないかと思いました。


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