ボラティリティの低いETFの直近の値動きを調べてみた
ボラティリティの低いETFがアメリカではあるらしい
昨年の今頃ボラティリティの低いETFがアメリカではあると記事にしたのですが、昨年末には上場高配当低ボラティリティ(1399)が販売開始されて、低ボラティリティ関連のETFが今年も出てくるのではないかという様相です。
ちょうど去年記事にした時から1年が経過しておりますので、直近1年の値動きを調べてみました。
なお米国株式ETFに関しては以下の記事で調べましたが、S&P500のパフォーマンスを上回っておりました。
近1年でどれだけ下がったか米国株ETFを確認してみた
今回は新興国株式、米国外株式、全世界株式の低ボラティリティについて調べてみます。比較の形ととして低ボラティリティのETFと同じ対象に投資しているiSharesとVanguardのETFの3つで比較を行いました。
米国外株式 EFAV(低ボラ) EFA(iShares) VXUS(Vanguard)
新興国株式 EEMV(低ボラ) EEM(iShares) VWO(Vanguard)
全世界株式 ACWV(低ボラ) ACWI(iShares) VT(Vanguard)
まずは下落した直近の1カ月。
EFAV(低ボラティリティ) vs EFA vs VXUS 直近1カ月

EEMV(低ボラティリティ) vs EEM vs VWO 直近1カ月

ACWV(低ボラティリティ) vs ACWI vs VT 直近1カ月

水色がそれぞれのカテゴリの低ボラティリティETFなのですが、
期待通りに下げ幅が緩やかになっていることがわかります。
では、直近1年ではどうなのか?
EFAV(低ボラティリティ) vs EFA vs VXUS 直近1年

※例によってyahoo finance usでグラフが壊れましたので代用
EEMV(低ボラティリティ) vs EEM vsVWO 直近1年

ACWV(低ボラティリティ) vs ACWI vs VT 直近1年

1年で見ると低ボラティリティがいずれも上回りました。ただし、相場が好調だった年の前半は低ボラティリティのファクターがない方が当然好調です。
株式に投資するうえでもリスクを抑えたいという場合は、やはりこういうETFがあると投資がしやすくなるのですが。
iSharesは最小分散ETFを推していたので、この辺のETFを国内上場するようでしたら、出来高無視してでも買ってみる価値はありそうだと個人的には考えております。
低ボラティリティの海外ETFを日本で購入可能にしてくれるだけもいいのですが。


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