インド株式関連ETFの値動きを確認してみた
昨日はドイツ株式関連のETFについてみました。
関連記事:ドイツ株式関連ETFの値動きを確認してみた
ちょうどいい機会なのでもう一つ気になる国を上げたいと思います。ずばり「インド」です。
はじめての海外個人投資を読んで
BRICsと5カ国注目される時代が続いたが、中国、ブラジル、ロシアは現状停滞している経済状況だと。唯一インドが好調の状態です。
最近読んだ本の中でもこのことを指摘している本がありました。
ということでインド関連の株式を調べてみますと、以下の海外ETFを見つけました。
- iシェアーズ MSCI インドETF(INDA)
- マーケット・ベクトル インド小型株ETF (SCIF)
マーケットベクトル流石にマニアックなETFを出してますw
INDAのセクター別比率を見ますと、
Information Technology 22.21%
Financials 14.83%
Health Care 12.22%
なんだか新興国っぽくないような感じ。
一応エネルギーセクターも10%はあるようです。
そんなこの2つのETFをINDAと同じisharesのブラジル(EWZ)、ロシア(ERUS)と比較してみました。
インド株式vsS&P500vsブラジル株式vsロシア株式 2016年

今年に入ってからの値動きを見ますとインド株式冴えていないですね。そして以外にもS&P500よりもブラジルやロシアの方が株式のパフォーマンスがいいですね。
では、原油価格の下落が大きい近1年で見てみますと・・
インド株式vsS&P500vsブラジル株式vsロシア株式 近1年

S&P500が抜けて、ブラジルが独り負けしている状況です。インド株式に関しては小型株効果は近1年では見られませんが。では、ウクライナ問題が顕在化してから数年ですので、期間を近5年に広げてみてみましょう。
インド株式vsS&P500vsブラジル株式vsロシア株式 近5年

見事にアメリカ>>インド>>ロシア>ブラジルという結果に。ロシアはウクライナの問題がケチのつきはじめといえそうです。
インド株式に関しては小型株効果は見られていないという現状ですね。しかし、他のBRICsと比較したらまともそうな印象を受けます。
無論インドに関してもリスクがないというわけではありません。歴史的経緯からイスラムリスクは潜在的にありますし、地政学的にパキスタンとの間には不穏な空気もあります。
イランの制裁解除で国際社会に戻るとなると、イラン方面から侵略を受けた歴史のある国だけに、今後数年のインド-パキスタン-イランの情勢の変化は気になるところです。


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