伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術を読んで
タートルというと私が小学生ぐらいの時にタートルズのアニメがあった記憶がかすかにあります。多分テレビ東京系列でやってたと思います。確かスーファミでもゲームがあった記憶がありますね。
何でもコラボするキティさんも全力で上記のようにコラボしております。
タートルというとそういう認識しかなかった私ですが、この度、カーティス・フェイス著の「伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術」を読みました。
何故タートルかというと、25年前にカリスマ・トレーダー、リチャード・デニスは同僚のウィリアム・エックハートは、トレーダーを育成することは可能か否かという賭けをするため、主要新聞に全面広告を打って大々的な募集をおこない、トレーダー養成塾「タートルズ」を作ったところから始まります。
この受講生のタートルたちは、わずか2週間の研修プログラムを終えると、それぞれ100万ドルの口座を任され、市場に参戦しました。その後華々しい成功を収めたわけですが、その中で最年少で参加したカーティス・フェイスが“タートル流”の投資の中身を明らかにしたのが本著となります。
2007年の10月に日本で発売された本ですが、2015年10月に13版になるほどの人気があります。
基本的に様々な投資対象に投資をおこなっていて比較的短期のトレードも多く行っているため、インデックス投資やBuy&Holdの投資手法とは違うかなという気がします。ただしその中でも、「データによる精神的優位性」の大切さというのはどの投資でも重視すべきではないでしょうか?
この本は著者がトレーダー養成塾「タートルズ」に入ってからの物語としても読めていい本だと思いました。
そして、この本の一番訴えたいことはどの投資にも通じると思います。
大切なことはしっかりとした規則を作って、それを守ること
帯にも「大切なことは教えをどこまで守れるか」とありますが、著者は最後にこう書いています。
「わたしたちが教えて内容の8割がたの完成度をもつ規則のリストをつくり出せる。その人たちにできないのは、ものごとが悪い方向へ進んでも、確たる自信をもってその規則を守ることだ」
これって色んな投資手法に当てはまると思います。
つまり最初に規則を作ってそれをきっちり守っていくこと。個別株でもインデックス投資でも当てはまると思うんですよね。
無論それを忠実に守るだけでは例外的な事象に当てはまることもあるので、日々これが正しいかのトライアンドエラーを繰り返しながら必要に応じて微修正していく。
投資対象が人によって多様であると思いますが、資産運用の肝であるのは規則を作って守ることであるということを認識させてくれる一冊だったと思いました。


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