新興国債券のアクティブ運用するETF(ELD)の現状を調べてみた
新興国株式がもう1年以上沈んだ状態になっていて、原油価格が多少なりとも元に戻してやや回復基調になってきました。新興国株式は積立投資でたんたんと積立ておりますが、新興国債券に関しても不調で一時マイナスになっているものがありました。
インデックスファンドじゃなくてETFなら種類があるのではないかということで、調べてたら面白いの発見。「WisdomTree Emerging Markets Local Debt Fund (ELD)」です。
新興国債券をアクティブ運用するようで、更に現地通貨建て。WisdomTreeの手腕が問われそうなETFであります。実際他の新興国債券ETFと差があるのか?ということでVanguardとiSharesがら3つほどピックアップ。
WisdomTree Emerging Markets Local Debt Fund (ELD)
バンガード米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)
iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETF (EMB)
iシェアーズ 現地通貨建てエマージング・マーケット債券 ETF (LEMB)
iSharesに現地通貨建ての新興国債券ETFがあったため、この4つの海外ETFに関して直近の値動きを比較してみました。
直近1年

まず直近1年で見てみますと、ELDとLEMBという新興国現地通貨建てが不調ですね。アメリカの利上げの影響と資源価格の下落の影響両方を受けてのものでしょうね。
では、期間を延ばすと傾向は変わるのか?VWOB発売直後から2年半程度の期間で見てみました。
2013年9月から現在まで

2年半程度の期間に引き延ばしても傾向は変わらず。アクティブ運用というファクターが加わったELDはLEMBより更に成績がわるいですねぇ。
参考までに新興国株式(VWO)とそれぞれの新興国債券ETFを表に加えてみました。
上記期間で新興国株式ETF(VWO)を加えてみると

新興国に関しても債券の方がマイルドであるといえそうですね。VWOは乱高下していますし。ただ、新興国債券に関しては「現地通貨建てだと新興国株式よりパフォーマンスが悪くなる可能性がある」ということがよくわかる図です。
この結果を見ますと新興国債券を野村のFunds-iで為替ヘッジ付きにしているのは悪くはないのかなと思いました。基本的には中国やらロシアやらブラジルやら今後が怪しい国が結構あるものの、数%はポートフォリオに組み入れて、インデックスやETFで分散して新興国の成長を享受する方針でしばらくは行こうと思います。


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