VanguardのETF大量解放から1年経過・・小型株関連ETF(VBR,VBK)はどうなっているのか?
くそ忙しかった昨年2月にVanguardが実に50本ものETFを主要ネット証券で販売開始して1年以上が経過しました。
関連記事:VDC等50本の米国籍バンガードETFの新規取扱いを開始
小型株中型株大型株から米国セクター株式、そして米国債券ETF等多くの種類がありました。その後一部のETFは更にコストダウンが進んでおりVanguardという企業の凄さが良くわかる現状です。
株式のETFという意味では主に販売開始になった特殊なETFとして、グロース、バリュー、セクター別が上げられました。
以前読んだ書籍ではこんなことが書かれていました。
参考書籍記事:超・株式投資
•有効なアノマリーがありそうなのは、小型株、バリュー、モメンタム
この観点で見ますとVanguardの以下の2つのETFが気になってくるわけです。
- Vangaurd米国スモールキャップ・バリューETF(VBR)経費率:0.09%
- Vangaurd米国スモールキャップ・グロースETFF(VBK)経費率:0.09%
関連記事:VBR、VB、VBKという小型株ETFを比較
昨年発売直後に比較を行いましたが、1年経って現状はどうなっているのか?確認してみました。
VB vsVBK(小型株グロース) vs VBR(小型株バリュー) 近1年

そこまで差はない状況ですが、VBR(小型株バリュー) が直近の下落時の下落幅が小さく、直近の上昇幅は大きいですね。この期間だけ見ますと小型株+バリューの組み合わせ効果はありそうです。
では期間を大きく伸ばして近5年で見てみましょう。
VB vsVBK(小型株グロース) vs VBR(小型株バリュー) 近5年

期間を5年に延ばしてもVBR(小型株バリュー) > VB > VBK(小型株グロース)になりますね。では、肝心のリーマンショックを含む機関を見てみますと・・
VB vsVBK(小型株グロース) vs VBR(小型株バリュー) 期間最大(S&P500追加)

VBK(小型株グロース) > VB > VBR(小型株バリュー) と反転する結果に。小型株ETFはいずれもS&P500を上回っています。ただ、長期で見るとグロース効果の方が強そうです。
しかし、小型株はこれだけ上昇しているということはそれだけ下落局面での下落も激しいということになります。じゃあどれくらい変動するのかということで調べてみました。
気になる5年の標準偏差(ボラティリティ)を見てみると・・
VBK(小型株グロース) 16.14
VB(小型株) 15.37
VBR(小型株バリュー) 14.92
VTI(米国株) 12.37
VIG(連続増配) 10.87
BND(米国債券) 2.89
小型株の標準偏差は高いですね。ただしバリュー効果かVBRは標準偏差が若干低くなっています。
個人的にはVIG程度の標準偏差が合っているのでこのETF中心の運用となります。しかし、小型株は大きな調整があった場合に、その後の回復過程が大きいのも明白なので、しばらくは値動きの様子を見ていこうと思います。
1年後再検証した記事
バンガードの小型株ETF(VB,VBK,VBR)を比較してグロース、バリューの効果があるか確認してみた

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