各米国株式ETFは先端技術や新しいアイデアを持つ企業がどれくらいの比率なのか
ようやく仕事が沈静化しつつあり、読書の時間がそれに比例して増えつつあります。これでストレス性のアレルギーも治まってくれるといいのですが。
さて、今以下の本を読んでいる最中で、4月中には感想と個人的に印象に残った事項を書こうと考えております。
さて、本の中で先端技術や新しいアイデアを持つ企業へ投資するとすれば、グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブックのいずれかor4社全ての株を買っておけば、10年先を見通すといずれか1社が勝ち組になると書かれてありました。
個人的には以下の記事で書いたようにグーグルかアマゾンじゃないかと考えております。
関連記事:GoogleとAmazonとAppleについて最近思うこと
個人的な主観はともかく上記に上げた4社に効率的に投資をしていくとすればETFなのかな?という気がしましたね。インデックスファンドだとどうしても他の業種の比率が高いので、狙い撃ちで比率を高めるにはETFかと。
現状4社のサービスの格は被っていないと思いますが、1社が収益を伸ばして、その反動を他の1社が被ることは今後起こりうるかもしれません。その影響を緩和するにはETFが1番かなとも思いました。
ということで各ETFでこの4社の比率がどの程度なのか調べてみました。
パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)
米国のナスダック市場の時価総額上位100社をピックアップした「ナスダック100指数」に連動していますが、既に大企業化しちゃった企業が多いですね。グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブックの比率は以下の通り。
Apple Inc.11.35%
Amazon.com, Inc.5.77%
Alphabet Inc. Class C4.96%
Facebook, Inc. Class A4.48%
Alphabet Inc. Class A4.27% Total Top 10 Weighting50.34%
ETF全体の31%です。ハイテク関連企業の比率は高いものの、ヘルスケアセクターの比率もそれなりです。仮に抽出した4社以外で革新的な企業が出てきた場合もこのETFなら拾えるのではないか?という気がします。
では、セクターETFだとどうなるのでしょうか?バンガードの情報技術セクターを調べてみました。
バンガード・米国情報技術セクター(VGT)
1 Apple Inc. 13.3%
2 Alphabet Inc. 10.5%
4 Facebook Inc. 6.0%
だいたい30%ぐらいですね。ただ、このETFだとAmazonが入ってないんですよね。それにしてもVisaやマスターカードがこのセクターなのかというのが謎です。
では、米国株式全体に投資するETFだとどれくらいの比率なのでしょうか?
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (VTI)
1 Apple Inc. 2.5%
2 Alphabet Inc. 2.0%
8 Facebook Inc. 1.1%
※Amazonは13番目。おそらく1%程度。
VOOだと比率が約0.5%ぐらい上がる程度ですね。これはVTIが小型株を含む影響でしょうね。
QQQやVTIを一定比率組み入れるのもありかなと思う
基本的にはシーゲル的な考え方で高配当ETF、増配ETFと生活必需品セクター、ヘルスケアセクターが中心でいいと思いますが、ちょっとはQQQやVTIを入れるのもありかなと思うところもあります。
ただしFANGは衰退するという記事も出てきておりますので、QQQやVTIの値動きや特徴を把握したうえで慎重に検討していこうと思います。特にQQQは年明けの株価が軟調の時にどうったのかを近々確認しようと思います。


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