下落相場時のパワーシェアーズQQQ信託シリーズの値動きを調べてみた
先週、米国株式ETFの中に、先端技術や新しいアイデアを持つ企業の代表例として本に上がってれていた、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルがどれくらい含まれるかを調べておりました。
関連記事:各米国株式ETFは先端技術や新しいアイデアを持つ企業がどれくらいの比率なのか
中身を見てみるとQQQ(パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1)は米国のナスダック市場の時価総額上位100社をピックアップした「ナスダック100指数」に連動しています。仮に名前の上がった4社以外に先端技術や新しいアイデアを持つ企業が出現したとしてもその恩恵を受けれる可能性は高そうといえます。
QQQに関する記事:パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1について調べてみた
しかし、これだけハイテク企業が揃ってますと所謂、成長の罠にはまる可能性もありますし、リーマンショック級の暴落が来ると大きく下がりそうなイメージがありますね。
ちょうど直近の1月から3月というのは世界的に株価が下がって上昇した局面でしたので、この時のQQQの値動きを他のETFと比較を行ってみました。比較するETFは以下の通りです。
- S&P500(SPY)
- Vanguard 米国スモールキャップETF(VB)
- Vanguard 米国増配株式ETF(VIG)
- Vanguard 米国高配当株式ETF(VYM)
- Vanguard 米国生活必需品セクターETF(VDC)
小型株や配当系、ディフェンシブセクターの生活必需品セクターETFを入れてみました。
QQQと5つのETF比較 2016年の値動き

年始来ですとQQQはパフォーマンスが悪いですね。ボラティリティの高い小型株VB(青)よりも悪いですね。S&P500(黒)を増配VIG、高配当VYM、生活必需品セクターVDCが上回っており、リーマンショック時と似た傾向にあったといえそうです。
では、期間を1年に広げるとどうなるでしょうか?
QQQと5つのETF比較 近1年

1年に広げると小型株(VB:青)が悪くなるのですが、QQQはS&P500を上回っています。このことから年明けから調子がよろしくないということがいえます。
年明けからよくないのは個人的に4/1時点の資産集計で明らかにパフォーマンスがよくないヘルスケアセクターが15%ぐらい占めてるのでその影響かと思い、主要4社とヘルスケアセクターETF(VHT)の2016年内の値動きを見てみますと・・

年明けからAmazonがよくなかったんですね。QQQ(水色)の下にあるのはVHT(赤)なのでヘルスケアセクターもよくないですけど。これはクリントンの発言の影響もありそうです。まぁ、4社とも株価が好調な時期というのはそうそうないと言っていいのでしょうね。
しかし、これは1年程度のあくまで短期の結果です。ちなみにリーマンショック期間を含めるとどうなるかというと・・
QQQと5つのETF比較 リーマンショックを含む値動き 近9年

QQQのすさまじさがよくわかります。ただ、底もS&P500波に低いので、下落相場時にも上がり続けるということはなさそうです。
しかし、QQQと同レベルで上がっている生活必需品セクター(VDC水色)。明らかにリーマンショック時に下げ幅も少なく、私のNISA口座内の値見てもドル建てでは絶好調。恐ろしいほどの強さを感じますね。


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