ひと工夫した効果はあるのか?ひとくふう日本株式ファンドを確認してみた
先月は忙しくて新規ファンドの発売等の速報性の高いニュースを中々記事に出来ておりませんでした。そんな中発売されたのが、大和住銀投信投資顧問の「ひとくふう日本株式ファンド」です。
ひとくふう日本株式ファンドは、「JPX日経インデックス400の構成銘柄を投資対象とし、価格変動リスクを相対的に抑えることを目指して組入銘柄数とウェイトを決定する」運用を行う、日本株式アクティブファンドです。2016年3月4日に設定されました。
一応内容としてはJPX400の組み入れ銘柄を参考にするもののJPX日経インデックス400がベンチマークではないようです。
ちょうど設定開始から1か月が経過しました。日本株は他国の株価が回復する中、余りパフォーマンスがよろしくない状況が続いておりますが、「ひとくふう」したファンドは他のスマートベータ系のETFやひふみ投信等と比較してパフォーマンスはどうなのか?気になったので調べてみました。
比較対象とするのはTOPIXと以下のファンドです。
- ひふみプラス [9C311125]
- 結い2101 [9Q311103]
- コモンズ 30ファンド [9N311091]
ひとくふうしているのでこの辺のファンドに勝てているか?ということを確認すると・・
独立系投信 vs ひとくふう日本株式ファンド

ひふみプラスは図抜けて好調です。日経平均は下がっているけど小型株は上がっているという話を聞きましたので、ひふみはその影響で好調なんでしょうね。ひとくふうは現金比率の高い結い2101にも負けています。一応TOPIXには勝っているようです。
では、最近上場されたスマートベータ系のETFと比較するとどうなるか気になったので調べてみました。
スマートベータETF vs ひとくふう日本株式ファンド
iシェアーズが国内初の最小分散ETFなど日本株を投資対象とするETF4銘柄を東証に同時上場予定
上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ組入れ上位企業を見てみた
上記から以下の3つを抽出してTOPIXと比較します。
- 上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)
- iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF(1477)
- iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF(1478)

スマートベータ系のETFには勝っていますね。スマートベータに対しては一工夫の効果はあるといえそうです。
しかし、純資産高は・・
TOPIXやスマートベータ系のETFを上回っており中々いいファンドでは?と思えてきますが、純資産残高は1カ月経過しておりますが、5000万超えていません。今のところTOPIXをきっちり上回っており中々良いファンドと思います。
ただし、このまま資産が増えないようだと先行きがちょっと暗くなりますね。まだ、設定以来1カ月程度ですので、3カ月半年と定点観測してどれだけ変化があるか確認したいと思います。


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