2016年上半期のNISA枠投資を検討する~株式比率をいじってシミュレーション編~
4月になりまして円高が進んでおりますが、同時にゴールデンウィークが迫ってまいりました。ゴールデンウィークが終わるとあっという間に日本ダービー→ボーナスという感じでイベントが進んでいきます。
というわけでそろそろ上半期のNISA枠の投資を考えていかなきゃいかん時期かなと。昨年までで長期の検討はある程度やってきたので、株式がチャイナショックやらで冴えない時期(直近1年)にどうだったかを今回は確認したいと思います。
今回はまず株式について考えます。確認方法は2015年下半期と似た形でやります。
昨年のNISA枠投資検討記事:2015年下半期のNISA枠投資を検討するその2
以下のように海外ETFの比率をいじりながら、S&P500と比較し近1年の数値を見てみました。
ポートフォリオの検証記事:海外ETFの比率を変えて、ポートフォリオを錬成してみた
投資対象は以下の4つでこの比率をいじりながら確認していきます。
- バンガード・米国増配株式ETF(VIG)
- iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)
- バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)
- バンガード・米国ヘルスケアセクターETF(VHT)
まずはこの4つのETFを均等に買い付けた場合の成績を見てみましょう。
VIG,HDV,VDC,VHT均等 vs S&P500 直近1年

年が明けてから下落幅が小さく上昇幅も大きくなっています。私がこの4つのETFを買っているのはこういう年明けからの動きをしてくれることを期待してのもです。
ヘルスケアセクターがヒラリーの発言等で冴えない中、このパフォーマンスなら満足ですね。ではETFの比率をいじるとどうなるのか確認してみました。
VIG:HDV:VDC:VHT=3:3:2:2 vs S&P500 直近1年

増配株と高配当株の比率を3割、セクターETFを2割に変えてみましたが、リターンは若干上がりました。XOM,CVXの組み入れ比率が高いHDVが原油価格の上昇の恩恵を受けておりますので、その分リターンが若干いいんでしょうね。
では、直近がよろしくないヘルスケアセクターの比率を下げるとどうなるのでしょうか?
VIG:HDV:VDC:VHT=3:3:3:1 vs S&P500 直近1年

リターンは更によくなりました。ただ、これだけ下がっているのでヘルスケアセクターの比率を下げるのは機会の喪失のような気がする一方で、大統領選でヒラリーが選ばれた場合に更に下がる可能性もありそうなので微妙なところですが。
下落相場時のパワーシェアーズQQQ信託シリーズの値動きを調べてみた
最近QQQについて調べているので加えてみるとどうなるか確認してみました。
VIG:HDV:VDC:VHT:QQQ=3:3:2:1:1 vs S&P500 直近1年

若干リターンが差がり、ボラティリティ上昇。組入れの効果が余り見られないのでひとまずは見送りかなと考えております。
最後に自分的にこういうのならば下落相場に強いんじゃないかという株式:債券で半々、債券を米国長期債BLVにして近1年の値動きを見てみました。
VIG:HDV:VDC:VHT:BLV=15:15:10:10:50 vs S&P500 直近1年

債券を組入れてもリターンが3%程度ですし、ボラティリティは半分に低下。これが下落相場時にいいんじゃないかと思うんですけどね。個人的には債券も分散させた方がいいと思うので色々と5月まで検証していこうと思います。
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2016年上半期のNISA枠投資を検討するその2~債券の比率をいじってシミュレーション編~


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