ロボアドバイザーのTHEOを使ってみた
米国ではロボットがポートフォリオを選定してくれる所謂「ロボアドバイザー」サービスが登場し始めております。簡単に言うとコンピュータへ情報を入力すると、これ比率でこのETF買いなさいということをやってくれるんですね。
ちなみに日本では「お金のデザイン」が、一般ユーザー向けサービス「THEO」(テオ)を開始しております。お金のデザインは、2013年から招待ユーザー70人を対象に限定サービスを続けていたそうが、今日から誰でも最小10万円から、運用手数料1%でグローバル分散投資の資産運用を始めることができるそうです。
これを導入するではないのですが、無料の範囲で最適なポートフォリオを表示してくれるようですのでちょっと試しに使ってみました。
まず自分の状況や投資方針を選択

何歳まで働くか?どれくらいの期間資産運用しているかを聞かれました。海外ETFで運用を行っているので、安定した配当・利息を得ることをとりあえず真ん中のほどほどに重視を選びました。この情報を基にロボアドバイザーが資産運用方針を決めてくれました。
ロボアドバイザー診断による資産運用方針

どうやらグロース(株式か?)、インカム、インフレヘッジの3つの比率を表示してくれるようで、上記のような結果。インカムが債券系のようです。しかし、退職希望の年齢を聞かれたりした結果がこれというのは本当にこれ大丈夫なのか?という気もしますね。更に各3つの区分の詳細を見ていきますと・・
資産構成の詳細は?

詳細を見ていきますと先進国国債、先進国株、投資適格債券で76%ということで4分の3占めています。株式は先進国株と新興国株とざっくりで国内株式すらないのに、債券に関しては先進国国債、投資適格債券、ハイイールド債券、新興国債券と細かく分かれているんですね。
それにしてもリート・不動産株とコモディティは同じ2%なのに棒グラフだと差があるのはなぜなのでしょうか?
左側に国・地域別で具体的な銘柄候補が出てくるようなので確認してみました。
保有銘柄候補米国編

色んな比率が出てきますが、米国債と私も投資している米国適格社債(LQD)の比率が高いですね。ただ、小型割安株とか大型の割安株ってまとめたETFがありそうですけどね。ちなみにこれが米国関連ですがグローバル関連でも海外ETFの候補が出てきました。
保有銘柄候補その2

原油の先物、金属の先物、新興国の通貨とい出てくるのですが、原油の先物に2.1%も投資するのはどうなんでしょうね?REITのETFには0.2%しか投資しないので謎ではあります。
使ってみて思ったロボアドバイザーの課題
無料版なので機能が制限されているのかもしれませんが課題的なものを上げると以下の通りですね。
- リスク許容度や損失額の許容値を基に決められない。
- 正直リスクの高そうな資産に分散しすぎ。
- リスク資産を選ぶにしては質問事項が少なすぎる。
まだできたばかりで完全ではないのでしょうが、これからは課題として挙げた点が改善されていくともっと使い勝手が良くなると思いますが。
アメリカではバンガードがロボ・ポートフォリオ・サービスに人間のアドバイザーが行う助言を一定割合組入れたサービスを年0.30%の手数料で導入する予定のようですし、チャールズシュワブも進めているようです。これから日本も進化していくような気がします。
下手に銀行に相談してぼったくられるよりは、自分で調べてロボアドバイザー使った方が安いという時代が近いうちに訪れるのかもしれないなと思いました。


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