米国株式・ETFセミナーで紹介されたウィズダムツリーETFのポートフォリオを検証してみた
先週日曜日に「2016年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナー」に行ってきましたが、第2部でパネルディスカッション1 米国ETFではじめる米国株投資ということでVanguardとウィズダムツリーの担当者の方が話していました。
2016年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナーに行ってきました
それぞれお勧めのETFを紹介していましたが、それ以外で自社でポートフォリオを組むならこれだというのを、Vangaurd、ウィズダムツリー共に紹介していました。ちなみに各社のお勧めポートフォリオが紹介されていたのですが、これに関しては今週末くらいに検証してみようと思います。
紹介されたものですが、Vanguardはコスト、ウィズダムツリーは配当がいいという説明で実際にこの組み合わせだとどういう値動きになるのだろう?と気になりました。まずはウィズダムツリーのETFから確認していこうと思います。
紹介されたポートフォリオは以下の通りでした。
- WisdomTree High Dividend Fund(DHS)55% 経費率0.38%
- WisdomTree Europe Hedged Equity Fund (HEDJ)25% 経費率0.58%
- WisdomTree Japan Hedged Equity Fund (DXJ)10% 経費率0.48%
- WisdomTree Emerging Markets High Dividend Fund (DEM)10% 経費率0.63%
DXJは国内の個別株持ってるならいらない的なことを言っていましたね。配当金は4%的なことを出席している高齢者向けに行っていた感もありましたね。ただ、Vanguardと比較しますとコストは0.5%ぐらいで高いなという印象ですね。
では、このポートフォリオの実際のパフォーマンスはどうなのか?ということでS&P500と株式を先進国、新興国に分散していますのでリーサムウェポンのVTと比較してみました。
ポートフォリオとS&P500
①近1年

S&P500と比較しますとS&P500の方が優勢。ボラティリティも低くなっていますね。やはり不要としては難民問題と原油価格の下落が考えられますね。ではいつからS&P500とここまで差がついたのかを見てみますと・・
②ポートフォリオ期間最大 約6年

4つのETFでポートフォリオを組める最大期間が6年程度となりますが、それでもS&P500に負けています。3年前からじわじわと差が拡大しているのがわかりますね。アメリカ株の比率が55%程度ですので、それ以外が冴えずに差が出ていると言っていいかと。
一応ポートフォリオのいいところを言うとボラティリティが低いということは分散の効果があるとも言えそうです。
やはり好調のアメリカ株式と比較したのが無理だったか?ということでリーサルウェポンであるVanguardの超低コストVTと比較してみました。
ポートフォリオとVT
①近1年

近1年で見るとほぼ変わらない感じですが、年が明けてからはWisdomTreeのポートフォリオの方がやや優勢という感じですね。これをS&P500との比較の時と同じように期間を6年程度に延ばしてみました。
②ポートフォリオ期間最大 約6年

これは明確にポートフォリオの方がVTより強いです。ボラティリティが低くリターンが高いということで、米国株と同じように高配当戦略が機能しているように見えます。長期で見るとコスト3倍ぐらい差のあるVTに勝ってますので悪くはないと思いました。
WisdomTreeに期待したいこと
こうしてみると高配当戦略はシーゲルがアドバイザーなだけあって中々豊富なラインナップを揃えていて中々面白そうです。ただ、コストではi-sharesやVanguardに勝負にならないでしょう。
でも、独特のシーゲルちっくなETFは嫌いじゃないですね。こういうETF作りたいという社員が出したアイデアがそのままETFになるようですし、面白いETF(何となく思いついたのは新興国生活必需品セクターETFとかかかな?)を作ってくれることを期待したいですね。
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