バンガードの社員がお勧めしていたETFのコスト0.07%程度の分散投資とは?
昨日はウィズダムツリーの人が推奨していたポートフォリオをS&P500とVTの値動きと比較を行いました。
昨日の記事:米国株式・ETFセミナーで紹介されたウィズダムツリーETFのポートフォリオを検証してみた
セミナーの中ではVanguardの社員の方も説明されていて同様に推奨のポートフォリオを紹介していました。
セミナーの記事:2016年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナーに行ってきました
基本的にウィズダムツリーもVanguardも世界分散投資を推奨していましたね。これを見ていた4部の出演者川田重信氏にアメリカだけでいいよと言われておりましたがw
さて、Vanguardの社員が推奨していたポートフォリオは以下の通りです。
- バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) 56% 経費率0.05%
- バンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF(VEA) 36% 経費率0.09%
- バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO) 8% 経費率0.15%
この構成でポートフォリオを組むと0.07%台の経費率となるとのこと。バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの経費率が0.14%であることを考えると半分ですね。3つに分散していますので、大手ネット証券のNISA枠で投資するとすれば買付手数料が無料となりますので中々いい組み合わせのように思われます。
では、このポートフォリオの実際のパフォーマンスはどうなのか?ということでS&P500と株式を先進国、新興国に分散していますのでリーサムウェポンのVTと比較してみました。
ポートフォリオとS&P500
①近1年

S&P500単体と近1年で比較しますとS&P500の方が優勢ですね。小型株効果もS&P500の前では効かない感じです。パフォーマンスはWisdomTreeと比較しても1%程度よくないという結果です。小型株より高配当の方が近1年で成績がよかったのも関係がありそうです。では、期間を延ばしてみてみると・・
①近6年

近6年まで期間を延ばしますとボラティリティはS&P500よりも高く、リターンも悪いという結果に。2012年から解離してそのまま差が拡大していっているように見えます。
S&P500には勝ててないので、ではリーサルウェポンのVTと比較してみるとどうなるのでしょうか?
ポートフォリオとVT
①近1年

VTと比較してみました。Vanguardどうしなので当然値動きは近くなると思われますが、ポートフォリオの方が若干上回っています。ポートフォリオ内の比率固定したから差が若干出ているのかもしれません。
①近6年

期間を6年に広げてみました。するとリターンの差が拡大するんですねぇ。比率固定とはいえ、新興国株式の比率は10%前後で変わっていないはずですのでここまで差が出るものなのかという気がします。
分散とコスト面を考えるとNISAで使える手法と考えます
VTもかなりの分散も効いておりますが、Vanguardの推奨ポートフォリオはそれよりも分散が効いているといっていいでしょう(分散しすぎ気もしますが)。コストもNISA枠使って買い付け手数料無料のネット証券大手ならばかなりいい手法だと思います。
後は、個人の好みでアメリカ株の割合を高めたり、生活必需品セクターETFを組み入れる等工夫したりするのもいいかと思います。
コスト面を考えるとやはりVanguardとiSharesが抜けているのでコストを考えるとこの2社のETFがNISA等で有望かと。ただ、WisdomTreeもこれから独創的なETFを出していってほしいなとも思いました。
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