ブラック・ヴィーナス 投資の女神の投資感とは?
4月の中盤までは時間に余裕があるため読書時間が伸びておりました。基本的に投資の本を中心に読んでおりましたが、それ以外についても結構読みました。
基本購入する本以外は、図書館の予約の際にPC使ってキーワード検索を行って面白そうなものを借りるということなんですが、たまたま「投資」というキーワードで検索したところ、「ブラックヴィーナス」という本がヒット。
内容を読むと何故投資で引っ掛かるんだ?と思いつつ借りて読んでみました。
最初を見ておりますと、株取引の天才がいろんな人物の依頼を受けているだけで、ミステリー?と思いますが、最後まで読むとミステリーであることがよくわかります。投資とミステリーを絡めていて読みやすかったです。
物語の中で株取引の天才二礼茜は様々な手法を駆使して依頼の通りお金を稼ぐわけなのですが、色々と投資について助手から効かれた際にこう答えています。
「株価の動きは人の心。つまり、人の思いが株価を動かしている。例えばの話株価っていうのは会社の実力だけは決まるものじゃないでしょ。あれは、人の気持ちが株価を大きく左右しているからよ」
「株の動きというのは、人間の心の結晶よ。人間の思いが入り込むから一筋縄ではいかないの」
「投資は失敗から学ぶの。失敗した数だけ、勝てるようになった。だけど、その逆も言えるわ。勝ちすぎたらどこかで調整が入るものよ。いずれ負けるときが来る」
「亡霊に取り付かれているときは何をしても勝てないから、無理をしても負け続けるだけ。だから何もしない。潮目が変わるまで動かない。」
投資に関しては違法に該当する手法も駆使して依頼人の要望通りお金を稼ぐということをやっていますので、かなりのリスクを冒しているわけですが、言っていることは様々な投資手法に共通するかなと。二礼茜の影があってミステリアスな感じだと中の人桑島法子的な感じに思えました。
基本的に長期で見れば上がり続けている株式でも短期で見ると当然上下に動いていることが多数です。上がる時もあれば下がる時もあるということが前提条件としてあると思うのです。城山真一氏も経済や投資に興味を持ってほしいからこういうコメントをブラック・ヴィーナスに言わせているのではないかと思いました。
年金運用なんかでも上がる時もあれば下がる時もあるのです。でも、暴落の時に債券に切り替えるとか都合のいい話もないですし、運用担当者を有能ファンドマネージャーにしろといっても、過去の実績が将来の実績につながるものでもありません。
最近の報道見ていると一部メディアは単なる政権批判に結び付けたくてしょうがないだけなのでは?と思えるものもあり、ちゃんと詳細を一般人にわかりやすく伝えることをやらないといけないんじゃないですかね?NISAの恒久化も経済対策とかとんちんかんなことをいうメディアもいそうです。


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