iシェアーズ ラッセル 2000 ETF(IWM)と他の米国小型株ETFを比較してみた
以前から気になっていたETFがあったのですが、ブログ内の検索をかけてみたところヒットせず、全く記事でも扱っていないようです。
今回ウォール街のランダム・ウォーカーで私が記述を簡易化しておりますが、以下の記述があったのです。
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉を読んで
参照:ウォール街のランダム・ウォーカーのスマートベータに関する11章
バートン・マルキールは分散投資した時価総額加重の市場インデックス・ファンドで運用すべきだということを心がければ目先高いリターンが得られそうな何らかの銘柄群にフォーカスした運用を試みてもいいだろうとかいてます。その中で例えば小型株にフォーカスするならば、時価総額加重で運用される小型株インデックスファンドという言及をしています。
小型株にフォーカスした場合は時価総額加重で運用されるものということでした。
小型株にフォーカスして且つ時価総額加重のETFを探してみたところ以前から気になっていた「iシェアーズ ラッセル 2000 ETF(IWM)」に興味を持ちました。
このETFはラッセル2000指数に連動します。ラッセル2000は時価総額加重型インデックスで、ラッセル3000指数の構成銘柄のうち時価総額が下位の2000社で構成され、ラッセル3000種指数の時価総額の8%程度に相当する小型株の指数です。
じゃあこれが他の米国小型株ETFとどう違うのか?以下の小型株ETFと比較を行ってみました。
- Vangaurd米国スモールキャップ・バリューETF(VBR)
- Vangaurd米国スモールキャップETF(VB)
- Vangaurd米国スモールキャップ・グロースETF(VBK)
- iShares Core S&P Small-Cap ETF(IJR)
- RevenueSharesスモールキャップETF(RWJ)
iSharesの指数が異なるETFであるIJR、売上高加重で投資するRWJとVanguardの小型株3つと比較してみました。
小型株ETF 直近1年

直近1年で確認しますとiSharesのもう一つの方の小型株IJRが一番パフォーマンスがいいという結果に。IWMは下から2番目という形ですね。
Vanguardの小型株で見てみると、小型株バリュー(VBR)>小型株(VB)>小型株グロース(VBK)という結果に。今年に入ってグロース株がさえない影響かもしれませんね。
直近1年では小型株グロース(VBK)やIWMが冴えないという結果になりました。では、これを長期で見てみます。
6つのETFは2009年には揃っているので2009年からのパフォーマンスを比較してみました。
小型株ETF 2009年~

長期で見るとパフォーマンスの差が数十%単位で変わりますねぇ・・
トップはRWJ。たらしボラティリティは貯金の動きを見ておりますとかなり高いように見受けられますが。
Vanguardの小型株で見てみると、小型株グロース(VBK)>小型株(VB)>小型株バリュー(VBR)という結果に。リーマンショック後グロース株の方がパフォーマンスが良かったということでしょう。
IWMはこの中でボラティリティは最も低そうに見えますが、リターンでこれだけ他と差があるというのは引っかかるところですね。グロース株が良かった時期なのも関係しているのかもしれませんが。
色々と調べておりますとVanguradにもラッセル2000のETFがあるのを発見しました。今度はこれらのETFとIWMの比較を行いたいと思います。
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