ファイナンス理論の入門書 あれか、これかを読んで
「価値を正しく見抜くこと」に関して、「本当の値打ち」を見抜く究極の実学・ファイナンス理論が有用であると、2500件超の企業価値評価を手がけたファイナンスの第一人者野口真人氏は説いております。
ダイヤモンドオンラインでも記事になっておりまして、記事をちらっと読んで面白いなと思いましてファイナンス理論の勉強がてら買ってみました。
本の構成としては1章と2章で「価格」「価値」に関するファイナンスの基本的な考え方。3章と4章で「価値」を決定づけている「時間」「金利」「リスク」について。ここまでが基礎編ですね。
そして5章から7章で以下のノーベル賞を受賞した4つのファイナンス理論を学ぶ形式です。
- MM理論
- 現代ポートフォリオ理論
- CAPM理論
- オプション理論
特に印象に残ったのは2点です。
ボラティリティのドル円の事例が非常に良かった
2016年5月度分配金報告
1カ月あたりのドル円相場のボラティリティが2.6%、年間で9%なわけで、2月の1カ月で8.4%の下落って統計学や標準偏差を使うと、1000カ月に1回の事象となるそうです。
この事例を見ておりますと、2月は標準偏差の範囲を超えて異常に下振れしているわけですから、こういう時に円→ドルにしたり、海外ETFや米国株式を買うのに良いタイミングであったのかなと思いました。
以前ちらっと書きましたが、ドル円の標準偏差を使って説明した例が非常に良かったです。下振れの時はドル円資産に投資するには好機であり、逆もまた注意すべき時期ということ今後も心がけたいですね。
ボラティリティに関しては株式の高さも把握できましたので、ポートフォリオを組む上でも参考になりました。
オプション理論の基本をやっと理解できた
海外ETFや外国株のオプション取引をやっているブログも定期的に見てはいるのですが、やっぱり内容的にあまりわからないなぁという感じでした。
この本のオプション理論に関する基本の説明は初めて読む人にもわかるように書かれており、私もストックオプションやデルタヘッジまでようやく理解できるようになりました。
個人的にこの本はお勧めですし、野口真人氏の他の本も購入して読んでみようかなと思っております。


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