何故か日本では買えないバンガードのREIT ETF(VNQ)
バンガード・インベストメンツ・ジャパンのHPのETF一覧を見ていてふと思ったことがあります。
バンガードETF
資産クラスで表示できるカテゴリとしては、米国株式、米国債券とグローバル・地域株式ETF、グローバル・地域債券ETFに分けられています。
これをiSharesのHPと比較すると疑問に思うことがあります。
「何故、VanguardはREITのETFを日本の大手証券で販売していないのか?」
じゃあバンガードはREITのETFを販売していないかというとそういうことはないわけで、
- Vanguard REIT ETF (VNQ)
- Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETF (VNQI)
このように米国REITと米国外REITがあります。iSharesでは米国REIT(IYR)と米国外REIT(IFGL)というETFがあるだけに余計に不思議です。
一応EXE-iでは構成資産になっていたことがあるようです。
EXE-iの関連記事:EXE-iグローバルREITファンドは投資対象ETFや配分比率が変更
では、iSharesの米国REIT(IYR)とVanguardの米国REIT(VNQ)のETFに差があるのか確認してみました。
IYR vs VNQ 期間最大

期間最大で見ますと10年ぐらいの期間になるのですが、同じ米国REITなのに年を経るにつれて何故かVangaurdの方がパフォーマンスが良く、両者の差が広がって言っております。
これは長期を見ているためなのか?ということで期間を1年に短縮してみました。
IYR vs VNQ 近1年

近1年で見てもVangaurdのVNQのパフォーマンスがいいですね。何か原因があるのではないかと思いまして調べてみました。
ではこの2つの値動きの差で考えられるものは?
構成銘柄数 VNQ:150 IYR:117
コスト VNQ:0.12% IYR:0.43%
分配金利回り VNQ:4.27% IYR:4.17%
構成銘柄数が150とやや多めなのがパフォーマンスの差につながっているようです。それにしてもコストの差が大きいですね。早く日本でも買えるようにしてほしいと思うレベルですが。
iSharesのIYRの組入れ上位5つが以下の通りです。
SPG SIMON PROPERTY GROUP REIT INC 6.99
AMT AMERICAN TOWER REIT CORP 5.00
PSA PUBLIC STORAGE REIT 4.31
CCI CROWN CASTLE INTERNATIONAL REIT CO 3.34
AVB AVALONBAY COMMUNITIES REIT INC 2.84
VanguardのVNQの組入れ上位5つが以下の通りです。
Simon Property Group, Inc.8.35%
Public Storage5.23%
Equity Residential3.54%
AvalonBay Communities, Inc.3.35%
Welltower, Inc.3.16%
組入れ上位の比率は大きく変わらないように見えます。それを考えますと分散が効いている可能性が高そうです。
ここ1年日本の大手証券でバンガードETFの新規販売開始はない状況。そろそろニュースが飛び込んできてもいい時期だとは思うのですが・・



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