バークシャー・ハサウェイ、アップル株買ったってよ
投資家バフェット氏:アップル株を1200億円相当取得-株価急伸
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイがアップル株に約11億ドル(約1200億円)を投資したことが16日、米当局への届け出で明らかになった。このところのアップルへの悲観的見方からすればバークシャーの動きは疑問視されても当然だが、ウォール街の視点を踏まえると先見の明があると言えそうだ。
ウォーレン・バフェット率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)がアップル(AAPL)の株式に投資していたことが明らかになりました。
5年くらい前からIBMに投資をしているとはいえ、アップルの業績が怪しいと言われているこのタイミングでの投資には驚かされます。
バークシャー・ハサウェイのポートフォリオの上位5社は以下の通りで、この5社で70%近くを占めています。
- クラフト・ハインツ(KHC)
- ウェルズ・ファーゴ(WFC)
- コカ・コーラ(KO)
- IBM(IBM)
- アメリカン・エキスプレス(AXP)
更にこれが上位10社となりますと83%と集中投資を行っています。
アップルはこの上位10社以下の規模の投資となっておりますし、バフェットのアシスタントによると本人がやったものではなさそうです。
バフェット氏アップル株に1100億円投資、低迷するアップル株の回復に期待か
バフェット氏のポートフォリオ・マネジャーであるトッド・コームズ氏、テッド・ウェシュラー氏のどちらかによるものという。
ただし、バフェットの年齢を考えますと将来的にはバークシャーハサウェイは同じような投資を行う可能性を示唆した投資なんじゃないかと思いますね。
このニュースを見ておりますと、じゃあバフェットらしくないIBMやアップルの株価の現状ってどうなのか気になりましたので調べてみました。
組入れ上位にあるIBM 直近5年

IBM(水色)のパフォーマンスと比較するために近5年でS&P500(赤)と比較してみました。ここ1年半ほど横倍のS&P500ですが、それに対してIBMはじりじりと下がっております。
ただし直近はやや復調傾向にも見えますが・・
これに対してアップルはどうか?ということで近5年だとプラスなのは容易に想像できるので、近2年でアップル株をIBM、S&P500と比較してみました。
アップル株(APPL) 直近2年

直近2年に短縮してもIBMのパフォーマンスが悪いのが良くわかりますが、アップル(緑)もここ1年ぐらいじりじりと下がっているのがわかります。
何で投資をしたかというと、「多くの安定した既存の顧客を持っているが、人気がない株」であるから割安で投資対象と考えたのですかねぇ?
個人的な見解としては・・
2社の株価の現状は以下の通りです。
- アップルは株価は下落傾向
- IBMは株価が持ち直し気味
上記2点に加えまして、IBMって人工知能に関してはワトソンを見ているとそれなりに進んでいるように思います。
検索とブラウザに関する技術を持ち、人工知能等への投資を進めているグーグルが先頭かなと思うのですが、バークシャーはヤフーにも投資しようとしているらしいので、ヤフーとIBMが組むとなると結構面白いことになりそうかなと。
そういう意味でIBMは将来的に伸びる余地があるように考えております。
アップルに関してはしばらく低迷じゃないかなと思うのですが、側近や近い人間が投資したとはいえバフェットが許可した投資対象でしょう。
ITバブルやリーマンショックを乗り切っているだけに何か一般人には見えない理由があるのかもしれません。


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