公益事業セクターの直近の値動きについて確認してみた
御ボーナス様の大まかな金額は査定で数万の差があるとはいえ、おおよその金額が把握できる状況になりました。
というわけで粛々と2016年度のNISA枠の投資を行っていくのですが、その中で私は下落相場時に強いセクターとされる「生活必需品セクター」と「ヘルスケアセクター」に投資をしております。
この2つのセクターがリーマンショック時に下落幅が低いセクターの1番目と2番目でした。実際に不況に強いセクターとして米国株の書籍等でも書かれていますね。
他のセクターは30%強~40%以上下落していたのですが、もう一つ30%以上下落しなかったセクターとして「公益事業セクター」があります。
公益事業セクターについて
インフラや電力会社、ガス会社、水道事業会社から成り、前回調べた時も不況時に強そうな気配を感じました。
ちなみに年明けの株価下落局面で一番パフォーマンスがよかったのが公益事業セクターでした。
直近のセクターETFの値動きを確認してみた
では、前回調査から1年経過していますし、年始に調べた時からも半年くらい経過しているので現状以下の5つのセクターについて確認を行いました。
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)
バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)
バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)
バンガード・米国公益事業セクターETF(VPU)
米国セクターETF(公益事業、生活必需品、ヘルスケア、エネルギー、一般消費財)の近1年比較

比較のためにS&P500ETF(VOO:黒)を加えました。公益事業(VPU:赤)、ヘルスケア(VHT:青)、生活必需品(VDC:緑)、エネルギー(VDE:桃)、一般消費財(VCR:水色)
まず近1年の比較を行いました。
公益事業セクターが図抜けて好調なんですよねぇ。生活必需品セクターETFのVDCを半年以上所持しておりますが、かなり上がっている印象があったのですが、公益事業セクターETFのVPUはその上をいっています。
ヘルスケアセクターやエネルギーセクターは年明け不調の印象でしたが、その後回復傾向にあるようです。
では、期間を5年程度に広げるとどうなるのでしょうか?
米国セクターETF(公益事業、生活必需品、ヘルスケア、エネルギー、一般消費財)の近5年比較

エネルギーセクター(VDE)の独り負けの様相を呈しています。
パフォーマンスがいいのは直近の不調期間があったとはいえヘルスケアセクター。ただし、ヒラリーが大統領になった場合このセクターは影響を受けそうな印象もありますが・・
そして一般消費財セクター(VCR)はS&P500をアウトパフォームしています。これだけ消費財の株価が好調なのですから、アメリカの景気がよくないとは言えないのかなと思いますが。
生活必需品セクターETFのVDCの値動きを見ておりますと、他が下がった時に大きく下がらずじりじりと上がっていますのでやっぱりこのセクターはいいなぁと思えます。
公益事業セクター(VPU)は直近の好調さでS&P500を上回るようになりました。今後株価が下がるんじゃないかという心理でこのセクターが人気な様な気がしないでもないのですが・・
他のセクターと比べて余りこれという企業が個人的には余り思い浮かばないので、今度構成企業を調べてみようと思います。
公益事業セクターETF組入れ上位企業
米国公益事業セクターETF(VPU)組入れ上位企業について調べてみた



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