最近1カ月の欧州圏(EU内外)各国の株価をETFで確認してみた
先週の土曜日にイギリスのEU離脱決定後の株価がどうなったのかを確認しました。その後1週間が経過し落ち着きを取り戻しつつあるようです。
EU離脱決定後の株価の動きを調べた記事:有事の際の株価や債券は1日でどれほど値が動くのか?海外ETFで確認してみた
日本とアメリカの株式に関しては運用や景況を知るためにそれなりの頻度で見ますが、欧州株となりますとニュースでも見かける頻度は少ないという印象ですね。私もスイスやドイツの生活必需品セクターやヘルスケアセクターの企業に投資したいとは思うものの意識して欧州圏の株価等を見ることは少ないです。
そんな欧州圏ですがEU離脱投票から1週間経ってどうなっているのか気になったのです、欧州各国のETFを大量に販売しているiSahresのETFを使って調べてみました。
まずは主要国といえるドイツ、イギリス、スペイン、イタリア、フランスの五カ国の近1カ月の値動きを見てみました。
欧州主要5カ国(イギリス、ドイツ、スペイン、イタリア、フランス)の近1カ月の値動き
EWG iShares MSCI Germany ETF
EWU iShares MSCI United Kingdom ETF
EWP iShares MSCI Spain Capped ETF
EWI iShares MSCI Italy Capped ETF
EWQ iShares MSCI France ETF

不思議な結果でEUを離脱したイギリスが株価が一番回復していて、イギリスが抜けた後EUを引っ張る必要があるドイツとフランスが似たような値動き、そして経済が良くないという話のイタリアとスペインのパフォーマンスが悪い。
ある意味現状のEU内の様子を表した株価になっているなと。スペインやイタリアは反EUの勢力が強いようですが今後どうなりますかね?
欧州圏の主要国がこんな状況なのですが、では他の国々はどうなっているのか?まず通貨がユーロでないスイス、デンマーク、ノルウェーの3カ国を見てみました。
通貨がユーロでない三か国(スイス、デンマーク、ノルウェー)の近1カ月の値動き
EWL iShares MSCI Switzerland Capped ETF
EDEN iShares MSCI Denmark Capped ETF
ENOR iShares MSCI Norway Capped ETF

三か国ともフランスやドイツほど株価が下がっていませんね。ユーロを採用していないため影響が小さいと思われているのでしょうか?ただし、デンマークやノルウェーにも難民は押し寄せているようで、難民問題はユーロを採用している国とも変わらないようです。
EUが更に離脱関連でもめたりするとこれらのETFは他の欧州の国のETFより下がりにくい可能性がありそうです。
では、他に気になった欧州の3つの国、北欧の雄スウェーデン、加入するかしないかでもめそうなトルコ、反移民の政党が政権のポーランドの3つについて確認してみました。
その他欧州三カ国(スウェーデン、トルコ、ポーランド)の近1カ月の値動き
EWD iShares MSCI Sweden ETF
TUR iShares MSCI Turkey ETF
EPOL iShares MSCI Poland Capped ETF

この3カ国もフランスやドイツほど下がっていません。トルコやポーランドは今後EUで扱いがもめそうな国ではありますが、経済の伸びしろは大きいように思えるのですが。
これから色々と問題が発生する可能性が高いと思いますが、EUに関する書籍をamazonや図書館で探すと色々と昨年ぐらいに発売されたものでも色々とありました。早速何冊か読んで学習したいと思います。


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