アメリカにおける2016年上半期のETF流出入のランキングを見てみた
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2016年上半期のお勧めの本を紹介しましたが、今回は2016年上半期のアメリカの投資関連の動向を見ていこうと思います。
EU離脱に揺れた時期のアメリカのETF流出入ランキングの記事:
イギリスのEU離脱で揺れる時期にアメリカにおけるETF流出入のランキングを見てみた
先月アメリカにおけるETF流出入のトップ10のランキングを見ていきましたが、今年の上半期のランキングを見て、現状のアメリカではどのような資産に資産が流入していたり、流出しているのかを確認していきたいと思います。
今年の前半は2~3月にかけて大きく株価が下がりましたし、円高ドル安が進行し最後にイギリスのEU離脱と色々とありました。昨年は原油安とチャイナショックに揺れましたが、今年はそれ以上に揺れた印象があります。では、流出入のトップ10を見てみましょう。
2016年上半期アメリカのETF流出入ランキング

流入のトップは金ETFのGLD。有事の金といいますがその証左かなと。さらにトップ10内にBND、LQD、TIPと米国債や適格社債という債券ETFが上位にランキングしています。
そしてUSMVとEFAVという低ボラティリティのETFも上位に2つランクインしています。S&P500も最高値に近いのですが、損失を抑えようとする行動を取る投資家が多いということではないでしょうか?
逆に流出のトップ10は、ハイテクETF(QQQ)、日本株、欧州株、金融セクター、ラッセル指数のETFが上位に来ています。今年冴えない理由がなんとなくわかる面子になっていますね。唯一謎なのはSPY。同じS&P500に投資するバンガードのETF(VOO)は流入トップ10にランキングしていることから、コストの安い方に資産が流れているということでしょうかね?
ちなみに直近の1年でランキングを見てました。
アメリカのETF流出入ランキング直近1年

流入、流出トップ10の面子を見ますと余り変わらないような感じですね。近1年に期間を延ばすと流入しているETFに株式のETFが増えているような気がしますが。
パワーシェアーズQQQ信託シリーズが冴えないのを見ますと、直近1年で所謂FANGとヘルスケアセクターのパフォーマンスがよくなかったのがよくわかります。
ただ、このファンドに含まれる企業がリーマンショックからの株価の上昇に寄与してきた側面もあるだけにこれから先アメリカ経済を引っ張っていくのはどんな企業なのか?日本に住んでいてもアンテナを貼っておく必要があると思います。


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