ウィズダムツリーの配当戦略は有効なのか?米国中型株配当(DON)、米国小型株配当(DES)、米国小型株クオリティ配当成長(DGRS)を調べてみた
更新日:2017/3/11
ウィズダムツリーが興味深い海外ETF10銘柄を金融庁に届けました。やはりジェレミー・シーゲルが関わっているだけに配当戦略の効果について気になりました。
ウィズダムツリー、国内初となるヘッジファンド型ETF等、海外ETF10銘柄を金融庁に届出
欧州株や新興国株については後日取り上げるとして、私のNISAの主力がバンガードの米国株ETFの連続増配株(VIG)、iSharesの米国高配当株(HDV)なだけに米国株の配当戦略に効果があるのか気になりました。
ということで本日は以下の3つのETFをバンガードの米国小型株ETFや米国中型株ETFと比較してみようと思います。
ウィズダムツリー米国中型株配当ファンド(DON)
ウィズダムツリー米国小型株配当ファンド(DES)
ウィズダムツリー米国小型株クオリティ配当成長ファンド(DGRS)
まずはじめに中型株同士の比較のために、バンガード・米国ミッドキャップETF(VO)とウィズダムツリー米国中型株配当ファンド(DON)を比べてみました。
バンガード・米国中型株(VO)とウィズダムツリー米国中型株配当(DON)
追加でS&P500の値動きもプロットしました。

バンガードの米国中型株ETF(VO)とDONを比較してみましたが、直近10年で見てみますと普通の中型株VOの方がパフォーマンスはいいです。DONはS&P500と余り差がない感じですね。

ただし、今年に入ってからで見ますとウィズダムツリー米国中型株配当ファンド(DON)の方がいいです。今年に入ってから配当系の株式が米国株では好調でしたが、中型株にもその傾向があるようです。
では、小型株だとどうなるのでしょうか?
バンガード・米国小型株(VB)とウィズダムツリー米国小型株配当(DES)、米国小型株クオリティ配当成長(DGRS)

バンガードの米国小型株ETF(VB)とウィズダムツリーの米国小型株配当(DES)、米国小型株クオリティ配当成長(DGRS)で比較してみました。DGRSの販売開始から期間的に3年程度となります。
米国小型株どうしで比較すると余り差がないように見えますね。ところどころVBのパフォーマンスが抜けている期間があるという感じですね。S&P500に対しては直近3年では優位性はなさそうです。
期間10年程度での成績が気になるため、DESのみをVBと同じ米国小型株系のバンガード・米国スモールキャップ・バリューETF(VBR)、バンガード・米国スモールキャップ・グロースETFF(VBK)と比較してみました。
ウィズダムツリー米国小型株配当(DES)と米国小型株バリュー(VBR)、米国小型株グロース(VBK)

米国株ですと小型株グロース(VBK)>小型株(VB)>小型株バリュー(VBR)≒S&P500>小型株配当(DES)という結果に。グロースとバリューの関係はリーマンショック後のバリュー株とグロース株のパフォーマンスに起因するものと思われますが、配当要素は小型株だと効果はなさそうです。
ただし、ボラティリティは小さいということはいえそうですね。ただし、リーマンショック時の落ち込みは他と大差ないように見えますが。
ともあれ今回出たウィズダムツリーのETFは中々面白そうな投資対象ですので、今回調べたウィズダムツリーの3つのETFに関しては今後も調べていこうと思います。
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