米国株のロングポジション、ショートポジションに投資するウィズダムツリーのETF(DYLS,DYB)を確認してみた
更新日:2017/3/11
ウィズダムツリーが7月初めに金融庁に海外ETF10銘柄を届出しました。
ウィズダムツリー、国内初となるヘッジファンド型ETF等、海外ETF10銘柄を金融庁に届出
ウィズダムツリーといいますとジェレミー・シーゲルが関わっているだけあって配当にフォーカスを当てたETFを多く扱っていて、米国株や欧州株、新興国株で効果があるのか確認しました。
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しかし、提出された中にちょっと異質な以下のETFが気になりました。
DYLS ウィズダムツリー 米国株ダイナミックロングショートファンド
DYB ウィズダムツリー 米国株ダイナミックベアファンド
ダイナミックロングショート?ダイナミックベア?ってなんぞやということで調べてみました。
DYLS(ダイナミックロングショート)、DYB(ダイナミックベア)の概要
DYLS概要
ウィズダムツリー米国株ダイナミックロングショートファンドは、ロング・ショートの株式ポジションに投資することを目的としています。
ロング・ポジションは適格基準を満たし、企業のファンダメンタルのグロースとバリューのシグナルを基にしたスコアの合計が最も良い、約100銘柄の大型株および中型株から構成されます。配分は、ボラティリティ特性に応じてウェイト付けされます。
DYB概要
ウィズダムツリー米国株ダイナミックベアファンドは、株式ロングポジションに投資、または米国債ロングポジションと株式ショートポジションの組合せに投資することを目的としています。 ロング・ポジションは適格基準を満たし、企業のファンダメンタルのグロースとバリューのシグナルを基にしたスコアの合計が最も良い、約100銘柄の大型株および中型株から構成されます。配分は、ボラティリティ特性に応じてウェイト付けされます。
DYBは米国債も持っているようですがDYBのHP見る限り現状の債券と株式の比率とかは見れないようですね。ファクトシートのPDF見てもよくわかりませんでした。
では、実際はどうなのかということで、S&P500とウィズダムツリー米国株ダイナミックロングショートファンド(DYLS)、ウィズダムツリー米国株ダイナミックベアファンド(DYB)と比較をしてみました。
S&P500と比較してみるとDYLSのパフォーマンスは良い

両方のETF共に販売開始から7か月ぐらいなので長期で見れないのが残念ですが・・
期間最大で様子を見てみますと、DYLSは年明けの株価下落時に横ばいでS&P500にずっと買っています。ただし、年始の調整の時は横ばいで下げに強かったのに対して、イギリスのEU離脱のときはS&P500と同じくらい下がっているのが気になるところです。
一方のDYBは年始にS&P500と逆相関のようになっておりましたが、その後の値動きを見ておりますとS&P500の値動きに連動して値動きの幅が小さい感じに見えます。
なかなか面白いETFですが、期間が短いだけにもう少し大きな値動きが発生した場合にどうなるか?というのを来年ぐらいに確認してみたいなと思います。
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