iシェアーズ・米国航空宇宙・防衛ETF (ITA)を調べてみた
twitterで先日依頼を受けましたので以下の要望をSBI証券に出しておきました。
このうちUSMV(米国株低ボラティリティ)とMTUM(米国株モメンタム)、バンガードのVYMIとVIGIは今年出たばかりで3月頃記事にした通りです。
米国外高配当・連続増配株の記事:
日本でも購入できるようにしてほしい。Vanguardが米国外高配当系株 ETF を公開
しかし、ITAはティッカー見た時点で何だったかわかりませんでした。
iSharesというとiシェアーズ NASDAQ バイオテクノロジー ETF (IBB)や以前記事にした水関連ETF(IH2O) 参考:調べてみたら水関連事業ETFとかもあるようです など他社ではあにような特殊な業種のETFがあります。@garboflash>
— ω (@wataame12345671) 2016年7月19日
おお、サンクス!
ITAは
兵器産業に投資するETF
パフォーマンスは素晴らしいw
iシェアーズ・米国航空宇宙・防衛ETF (ITA)もその一つといえますね。個人的に防衛ETFは今後需要があると思うのですが、まさかトランプが共和党候補となるとも思ってませんでした。しかし、仮にトランプが大統領になったとしても航空宇宙の産業は今後発展するでしょうから余り落ち込みはないのではないでしょうか?
まずこのETFの構成上位を確認してみました。
組入れ上位10社
BA BOEING Industrials
COL ROCKWELL COLLINS INC
GD GENERAL DYNAMICS CORP
LLL L-3 COMMUNICATIONS HOLDINGS INC
LMT LOCKHEED MARTIN CORP
NOC NORTHROP GRUMMAN CORP
RTN RAYTHEON Industrials
TDG TRANSDIGM GROUP INC
TXT TEXTRON INC Industrials
UTX UNITED TECHNOLOGIES CORP
ボーイングやロッキード・マーチン等が上位に来ていますね。宇宙航空・防衛となっていて細かくセクターをわけると5つぐらいあるようですが、Aerospace & Defense 93.64 と集中しています。銘柄数も37社程度ですので、組入れ上位に何かあると大きく影響を受けるかもしれません。
組入れ上位は個別株でも買えそうな面子が揃っているような印象です。では、実際のパフォーマンスはどうなのでしょうか?S&P500と比較してみました。
S&P500とパフォーマンスを比較してみると・・
比較対象として米国生活必需品セクター(VDC:緑)、ヘルスケアセクター(VHT:赤)、S&P500(紫)、NASDAQ(QQQ:水色)をチョイスしました。リーマンショック期間を含む10年で調べると・・

リーマンショック時の落ち込みは激しいのですが、その後大きく回復し、今年に入って冴えないNASDAQ(QQQに迫る勢いです。S&P500に圧勝するパフォーマンスで、生活必需品セクターやヘルスケアセクターを上回っております。

2016年に入ってからもS&P500よりもパフォーマンスがいいんですよね。
クリーンとはいえない企業への投資
軍事関連といいますとどうしても抵抗感を覚える人が多いと思います。特に憲法9条が宗教化してしまっている日本だと特にそうでしょう。アメリカの軍需産業ですので当然世界各国で使用する武器となりえるでしょうし。
フィリップ・モリス等のたばこ関連企業が健康に悪影響と訴訟リスクで不人気な分高いリターンを上げてきたのと似たような感じかもしれません。アメリカの場合ですと地政学的にも本国が攻撃されることはかなり低いので、たばこ関連企業と同じようにパフォーマンスがよいのかもしれません。
ただ軍事関連技術としては、インターネット、コンピュータ、電子レンジ等は軍事関連技術の転用で今では世の中に欠かせない技術となっています。軍事関連企業が技術開発を進めることで我々一般市民にも恩恵がありうるので投資をする人が多いのかもしれません。
SBI証券に要望出しましたので、取引できるようになることを期待したいと思います。



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