米国公益事業セクターETF(VPU)組入れ上位企業について調べてみた
現状の運用方針としてディフェンシブセクター(生活必需品セクター、ヘルスケアセクター)のETFに投資をしている状況です。結果的に年が明けて生活必需品セクターETFは大きく上昇しており、この期間に関しては戦略が上手くいっていると言えるでしょう。
今年の上半期に米国株でセクター別の成績を確認しましたが、トップは「公益事業セクター」でした。
2016年上半期のセクター別のパフォーマンスの記事:
原油安やイギリスのEU離脱で揺れた上半期の米国株セクター別のパフォーマンスを確認してみた
直近1年で確認しても公益事業セクターがトップの状況です。一般的に生活必需品セクター、ヘルスケアセクターと並んでディフェンシブセクターと考えられており、リーマンショック時も下落耐性がありました。
公益事業セクターに関する記事:公益事業セクターの直近の値動きについて確認してみた
バンガードのETFで比較を行っても公益事業セクターが図抜けて好調でした。
ヘルスケアセクターETFや生活必需品セクターETFの上位といいますとジョンソン&ジョンソンやP&G、コカコーラなど日本でおmおなじみの企業なのですが、じゃあ公益事業セクターの上位企業がどうなのかというと・・
NextEra Energy, Inc.7.35%
Duke Energy Corporation7.22%
Southern Company5.98%
Dominion Resources, Inc.5.67%
American Electric Power Company, Inc.4.23%
Exelon Corporation4.20%
PG&E Corporation3.93%
PPL Corporation3.45%
Sempra Energy3.34%
Edison International3.10%
Total Top 10 Weighting48.47%
余りなじみのない企業ですので上位5社に絞って概要を調べてみました。
バンガード米国公益事業セクターETF(VPU)組入れ上位5社概要
NextEra Energy, Inc.(NEE) 米国大手発電事業会社。100パーセント子会社のNextEra Energy Resourcesは再生可能エネルギー発電事業者として米国最大
Duke Energy Corporation(DUK) 電気、ガスのエネルギー事業を行っていて、アメリカでも最大級の電力会社
Southern Company(SO) 電力販売を主要事業とし、南東部にある4つの州で電気サービスの提供を行い、発電資産の所有・管理も行う。
Dominion Resources, Inc.(D) エネルギーの生産・運送業者で、主にアメリカ東部の顧客に電気や天然ガス関連のサービスを提供
American Electric Power Company, Inc.(AEP) ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア州、ウェストバージニア州、オハイオ州、インディアナ州、およびイリノイ州の電力会社
電力関連の会社が多いです。では、5社はS&P500に対してのパフォーマンスがどうなのか調べてみました。
公益事業セクターETF上位5社の値動き
過去10年の値動きを見てみました。

比較のためにS&P500の値動きも追加してみました。NEEが飛びぬけてパフォーマンスがいい状況ですが、S&P500とほぼかわらない企業も見受けられます。ただし、リーマンショックの時やその後S&P500の黄色の線が下に凹んでいる個所で株価が下がっていないことが多いような印象を受けますね。これを直近1年で見てみるとどうなるのでしょうか?

直近で大きく下がっている時期があるのですが(真ん中とイギリスEU離脱発生の左端)、その時に各社ほとんど下がらず上がっているのです。下落時の耐性があるように思えますね。
公益事業セクターの企業の値動きは中々面白い動きをしておりますので、購入することも含めて今後も観察&検討していこうと思います。


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