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投資関連本

リーマンショックをFRBはいかにして乗り越えたのか?危機と決断 ベン・バーナンキ回顧録上下を読んで

先月の参議院選挙終了後、都知事選の話題で持ちきりでしたが、その間に安倍首相がバーナンキ前FRB議長と会談を行い、金融政策について議論を行ったことがニュースになっていました。

FRBや日銀が金融政策を発表する際は、当然世界の資本主義国家の中で経済規模の大きい国ですのでニュースでも取り上げられます。では、実際にFRB議長や日銀総裁はどんな経歴の人で、どのようにして政策を決定していくのか?ということは取り上げられることは少ない気がします。

そんな政策決定やリーマンショック時の対応を回顧録としてバーナンキ氏がまとめたものが昨年末に出版されております。4月のモーニングスターのセミナーでも進める方がいらっしゃいましたので、上下巻をボーナスで購入してじっくりと読みました。

本を知るきっかけとなったセミナーの記事:
2016年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナーに行ってきました

上下巻ですので流石にボリュームが大きかったです。イギリスのEU離脱が決まった頃に上巻を読み終えていましたが、そこから大量に図書館の本の予約が回ってきたため下巻を読み終えるのに1カ月かかってしまいました。

イギリスのEU離脱で揺れる時期にアメリカにおけるETF流出入のランキングを見てみた

内容としては大雑把に上巻は生い立ちからリーマン破綻、下巻はリーマン破綻からFRB退任までです。FRB独自の経済分析から政策決定の過程が詳細に描かれていて、またFRB議長としての立場と一般的な考えの葛藤も描かれています。

伝記や回顧録としても読みごたえがありますし、投資をする上でも金融政策やマクロ経済を理解できて且つこういう指標に着目すると投資に役立つかも・・と思う内容もありました。

個人的に以下の2点が特に印象に残りました。

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FRB議長はいかにして政策を決定していくのかがよくわかる


FRBというとトップダウン的な感じなのかと思いましたが、非常に活発な議論をやっていて且つ議長自身も合意形成のために会議メンバーから与野党の議員まで調整を行っていきます。会合までにやることは何かというのも詳細に書かれていて、グリーンスパンの頃によりも情報をオープンにしただけあるなと思います。

登場してくるFRBの委員や議長の仕事をサポートする人それぞれが優秀で、人が違っていれば金融危機への対応が上手くいかなかったのでは?とも思いました。無論、その人材を議長としてまとめつつもFRBの独立性や、大統領や議会などとの距離感のも気遣っているので当然バーナンキの手腕も賞賛されてしかるべきと思います。

自分たちが正しいと思ったのに議会の承認がおりなかったり、メディアの批判による葛藤なども詳細に書かれていて、回顧録ならではの内容も結構含まれています。

リーマンショック当時はまだ株式というか投資に興味がなかった頃ですので、リーマンショックが如何にして起こったのかを、ITバブルの頃から時系列的に読めるのも個人的にはポイント高いです。

政治的な理由で意見を変える政治家


下巻の議長再任の出来事も印象に残りました。金融政策に対して共和党はFRBや議長に対して敵意を持っていて、ドン底から回復基調が見えてきた中、FRB議長の再任の投票では70対30(信任投票としてはかつてない接戦)でした。しかし、反対票を投票した議員が後から電話をかけてきて「よい仕事をしていると思うが、政治的な理由で反対を投じた」というものでした。

更にもっとすごい電話は反対票を投じたこと謝罪したのでなぜそうしたのかと尋ねたら、
無邪気に「まぁ、ときには野蛮人どもに赤身の肉をなげてやらねばならぬこともあるのさ」

この内容を見て思い出したのが東京都知事選。

femism.png

これ淫行報道のあった鳥越陣営の写真なんですが、週刊文春、週刊新潮の報道後もこんだけ名前のっけてるわけですよ(何故か蓮舫の名前はない)。しかも中には慰安婦の証言を信用していた人たちがいるわけで。じゃあ被害にあったという女性の証言は信用できないのでしょうか?

この人たちがバーナンキに電話をかけてきた共和党議員のように考えて行動していればいいのですが、鳥越以外道はないと思い行動しているから小池百合子にダブルスコア以上の差で負けたのではないかと思うのです。これは自民党に反対だけ言っていればスキャンダルも潰せたマスコミ関係者、候補者本人にも言えることですけどね。

今回の都知事選見て私はワイドショーや民放のニュースを見ることは益々減ると思います。だってコメンテーターや報道番組の司会者があそこまで意味不明なことを言う人間でもできてしまうわけですから。

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