マイナス金利の影響は?国内債券インデックスファンドと公社債を比較してみた
確定拠出年金の成績を見ておりましても一番ボラティリティが小さいはずの国内債券ファンドが、マイナス金利の影響もあってかプラス5%を超えるような成績になっております。
確定拠出年金の記事:運用状況は改善。確定拠出年金運用状況2016年7月編
この状況を見ておりましてDLIBJ公社債という国内債券のファンドがあり、現状どうなってるんだろうと気になってので調べてみました。DLIBJ公社債は短期コースと中期コースがあり、概要は以下の通りです。
DLIBJ 公社債オープン(短期コース)は国債、国内企業の発行する普通社債、
転換社債等を組み入れ、中長期的な観点で安定した収益の獲得をめざすファンドです。
DLIBJ 公社債オープン(中期コース)は主として国内の公社債に投資し、中長期的な観点でリスクの軽減に努めながら信託財産の成長をはかることをめざすファンドです。
以前2回ほど検証しておりましたが今回も同じくSMT国内債券インデックス・オープンと比較を行います。
国内債券インデックスファンドと公社債比較記事
国内債券インデックスファンドと公社債1年ぶりに国内債券インデックスファンドと公社債を比較してみた
信託報酬は短期が0.32%、中期が0.49%ということで、SMT国内債券の0.40%と同じくらい。資産規模は中期が545億、短期が206億とかなり大きい規模です。1年前に比較しましたが、1年経ってどうなのかを112億程度の規模のSMT国内債券と比較してみました。
過去5年比較
DLIBJ公社債オープン短期(青)、DLIBJ公社債オープン中期(赤)、SMT国内債券インデックス・オープン(緑)を比較してみました。まず過去5年。

比較する上での注意点としてはDLIBJ公社債の短期は2年連続、中期に関しては毎年分配金を出しているという特徴があります。実際の値動きを見てみますと、インデックスファンドとここまで差がつくのか?という印象ですね。
値動きを見ておりますと最近はほぼDLIBJ公社債中期と似ておりますが、2012年頃の不安定さを見ると中期の方は今後も同じことが起こるのではないか?と思えてきますね。
では、マイナス金利の影響が大きそうな過去1年に短縮してみてみました。
直近1年比較

中期債とSMT国内債券は値動きが似ています。2015年10月頃と2016年2月頃に大きな変化が起きていますが、2015年10月頃は分配金を3月と9月に出している影響と思われます。それに対し2016年1月頃はマイナス金利の影響でしょうね。
SMT国内債券の値動きを見ておりますと、私の確定拠出年金のファンドがプラス6%程度まで上がるのもよくわかります。
それにしてもマイナス金利は続いているのに何故か2016年7月を境に下がっていますね。7月株価が世界的に上昇した影響でしょうかね?
株式の値動きも気になりますが、ポートフォリオでの守備の要でもありますので、国内債券のファンドの値動きも注目していこうと思います。


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