新しいニッポンの業界地図 みんなが知らない超優良企業を読んで
会社に長年いると年々見たくもないものがどんどん見えてきますし、社畜飲みは人の悪口ばかり。あの人はああいういいところもある的に言えばいいのですけどそういうのが全くありません。だから若い人がどんどん辞めていくんだと思うんですけどね・・
じゃあ他社はどうなんたよといいますと、会社に勤めていると他社の人間とも交流することがありますが、何がいい会社なのだろうか?と考えさせられることもしばしばあります。
以前いた事務所では同じ階に他の会社が入っていました。休憩スペースで休憩していると電話を持った他社の幹部社員らしき人が「サラ金から電話がかかってきたんだよ」「早く連絡を取ってくれよ」と電話してました。
正直、会社の電話を書いて電話がかかってくる案件まで行くってどういうことだよと突っ込みたくなりましたが・・まぁ、マンション関連の電話がうちの会社にもかかってきたことがありますので(マンションの見学or問い合わせして会社の電話番号を教えていたのが明らかだった)どの会社にもそういう人がいるのでしょうけど。
こんな感じで日々を過ごしてきておりますが、じゃあ優良企業ってなんぞや?と考えることがあります。それは働く社員が幸せであるという前にやっぱり特殊な技術・製品を持ち、現在から将来にかけて利益を上げていける企業ではないかと思うんですよね。
そんな優良企業を30年近く業界・企業を取材してきた東洋経済新報社のメディア編集委員の眼から選定したのが以下の本です。
個人的にこの本読んで思ったことは以下の2点です。
従来型の隠れたいい会社を書いた記事や本とは違う感じがしました
たま~に隠れたいい会社的な感じで紹介する記事を見ることがありますが、こういう場合って所謂世界シェアを占めている部品企業とか○○(名物、人気製品関連)を作っている○○的な感じのものが多い気がします。
しかし、この本は上場していない企業も多数登場しますし、有望企業を多岐にわたる分野で紹介しています。対象となる企業の業務についてもわかりやすく説明されていると思います。個人的にはダイキンとかおかしくないかなと思いますし、fintechや自動運転絡みは欲しかったなという感じです。
ただしエネルギー関連からiPS細胞、グローバルニッチ企業まで取り上げられていて且つ章の終りに一覧表でまとめられているのは本当にいい。
個人的にはゼネコン関連で将来性が?と思われる建設会社や鉱山関連に関してはポジティブな評価でなるほどと思いましたね。インフラの老朽化は万国共通ですので、まだまだ建設会社の需要は大きいなと思いました。
勤務地にこだわらない就活している大学生はこの本を一度読んでおくべし
そしてこの本を読んで思ったことはこういう本を就職活動しているときに読んでおけばよかったなということです。
就活を行う上で勤務地の希望で選択肢の幅が決まっちゃう人はいると思います。しかし、やりたい仕事が明確になっている人とか世の中に役立てる仕事がしたいと思う人は企業や業界というのをしっかり見極めて行動した方がいいと思います。
会社の中に入ると想像と違ったということはあるでしょうけど、やりたい仕事ができるという意味で入社した場合とそうでない場合のその後のモチベーションの差は大きいと思います。私は後者寄りでしたけどね。
だからこそこういう本を一度読んでおくことで色々と企業を調べる機会につながりますし、希望とは別の業界を調べる機会にもなると思います。
これを読んで就職活動している人は読むべきと思いましたが、それと同時に2010年代も半分を過ぎてるのだなぁと思いました。就職活動というと1日3件の面接をやっていた人間ですので、あの頃それをこなしていたからこそ、今も片道2時間かかる出張をこなしていけてるのではないかと思う今日この頃です。
本に乗っていた企業の株価をピックアップして調べてみました
みんなが知らない超優良企業に載っていた企業の株価について調べてみた

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